
電気というのは、カンタンに言えば電子(でんし)っていう小さな粒が動くことで生まれるエネルギーなんです。
でも、電子って言われてもピンとこないですよね…。
電子っていうのは、物質の中にぎっしりつまってる原子(げんし)っていう超ちっちゃい粒の、さらに外側をグルグル回ってる、さらにさらにちっちゃ〜い粒!
その電子が、ひとつの場所から別の場所へ動くとき、「電流」っていう形で力が生まれるんです。
原子の最初の3つの電子殻を示した図で、電子の配置を視覚的に理解するのに役立ちます。
出典:MrScienceGuy / CC BY-SA 4.0より
この「電子の動き=電流」、つまりこれこそが私たちが電気として感じているものなんですね。
たとえば、電池の中では、電子がプラスからマイナスへ向かって動いています。
これを導線でつないであげると、電子たちはズラーッと列になって、目的地(たとえば電球)に向かって一斉に流れ出す。
そうすると、電球のフィラメントに電子がぶつかって熱が出て、ピカッと光る!
――これが「電気で光る」ってことなんです!
さてさて、電気には大きく分けていくつかの「顔」があります。
これらが組み合わさって、いろんな現象やエネルギーに変わっていくわけです。
たとえば、電線の中をスイスイ流れていく電子たちを、水道の水の流れにたとえることもできますよ。
電圧=水の高さ(重力の押す力)、電流=水の流れの量、抵抗=狭い水道管みたいな感じです。
だから、太い電線ならたくさん電気が流れるし、細かったり抵抗が大きい素材だと、電気は流れにくい。
オームの法則を視覚的に示すグラフで、青い線がオーム抵抗、赤い線が非オーム抵抗、黄色い線が半導体の特性を表しています。
出典:Wolfmankurd / CC BY-SA 3.0より
「電気のチカラ」って、今や生活のすみずみまで入りこんでますよね。
身の回りのほとんどすべての便利さが、電気の上に成り立ってると言っても過言じゃないです!
さらに、最近では再生可能エネルギーとして、太陽光・風力・水力から電気をつくる技術も進んできています。
太陽光発電パネルが設置されたランドラボで、地元の電力を使用して園芸用具、センサー、カメラ、水ポンプなどを運用している。
出典:AcornToOak / CC BY-SA 4.0より
「電気=ただのコンセントから出てくるもの」じゃなくて、宇宙規模の力にも関わってるような、すご〜くスケールの大きな存在なんですね。
電気って、「使えるか使えないか」だけじゃなくて、とてつもない深さと広がりを持った存在なんです。
それが、電気という「現代の妖怪」なんじゃないかなって思うんです。
このサイト「電気の妖怪」では、そんな電気にまつわるあれこれを、これからどんどん紹介していきます。
ちょっと理科っぽい話から、思わず「へぇ~!」ってなる雑学、そして世界中の伝承や神話まで。
「電気」というフィルターを通して見える世界を、もっともっと面白く!
もっともっと身近に感じてもらえるように、たっぷり発信していきますね。
電気には、まだ誰も知らない“顔”がたくさんあるんです。
それを一緒に見つけていけたら最高じゃないですか!
オッス!オレ雷神!
電気のことならなんでも知ってるぜ!
なにせ雷ってのはよォ、電気のド派手なショータイムみてぇなモンだからな!
オレ様の本気を見りゃ、電気のヤベェ威力も、不思議さも、一発でわかるってワケよ!
この城じゃあ、その電気のナゾやヒミツを、オレ様がドカンとぶちまけていくからよォ!
「フツーの勉強」って感じじゃなくて、ワクワクしながら読み進めてるうちに、気づいたら電気博士になってる…そんな場所にしてやっから、楽しみにしとけよなッ!