

雷って聞くと、どうしても「空から地面にドカーン!」
そんなイメージが強いですよね。
でも実は、雷の中には、 下から上に向かってビリビリッ!と伸びていくタイプもあるんです。
これ、初めて知るとけっこうビックリします。
「えっ、雷って上に向かうことあるの?」
ってなりますよね。
でもこれ、ちゃんとした自然現象なんです。
この雷は、 「上向き雷放電」と呼ばれています。
地面や建物、鉄塔などの高い場所から、空に向かって放電が伸びていく。
見た目も、仕組みも、いわゆる“普通の落雷”とはちょっと違います。
つまり雷は、必ずしも「空から落ちてくるもの」ではなく、条件しだいでは地上から空へ向かって発生することもあるんですね。
このページでは
そんな疑問を中心に、雷が下から上に伸びるしくみと、その発生条件を、専門用語はできるだけかみ砕きながら、わかりやすく解説していきます。
読み終わるころには、雷に対するイメージが、きっと少しアップデートされているはずですよ。
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上向き雷放電の瞬間
雷雲との電場が強まると、塔や建物の先端から上向きリーダーが立ち上がる。
雲側のリーダーと結合した瞬間に大電流の本放電へ移り、強い発光として見える。
出典:Upward Lightning - Photo by ELECTROPHORUS / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
「雷=空から地面に落ちるもの」。
多くの人が、そう思い浮かべますよね。
でも実は、雷の中には 地上から空へ向かって伸びていくタイプがあります。
それが、「上向き雷放電」です。
これは、高い建物や鉄塔、山の頂上などから、雷雲に向かってビリビリッ!と放電が立ち上がる現象。
見た目も仕組みも、いわゆる落雷とは少し違います。
つまり上向き雷放電とは、「雷雲に引き寄せられて、地上側から先に放電が始まる雷」なんですね。
「落ちる」というより、「伸び上がる」。
そんなイメージを持つと、理解しやすくなります。
では、上向き雷放電は、いったいどんな流れで発生するのでしょうか。
ここでは、頭の中で映像を思い浮かべながら、順番に見ていきましょう。
まず大前提として、非常に強力な雷雲が、ほぼ真上にかかっている必要があります。
雷雲の下側には、マイナスの電気がどんどんたまっていきます。
するとそれに引き寄せられるように、地上の高い建物や鉄塔、山の頂上には、 プラスの電気が集中し始めます。
空と地面のあいだは、まるで見えないゴムを限界まで引っ張ったような状態。
触れたら弾けそうな、ピリピリに張りつめた電気の空間になります。
この緊張状態が、ついに限界を超えるとどうなるか。
地上側の高い構造物の先端から、細くて弱い放電が、空に向かってスッと伸び始めます。
これが、上向き雷放電の「はじまり」。
見た目はまだ控えめですが、この時点でスイッチは完全に入っている状態です。
一度始まった放電は、もう途中で止まることはありません。
上向きに伸びた放電が、ついに雷雲側の電気とつながると──
そこから一気に、大量の電流が流れ込みます。
強烈な発光、激しい放電、そして雷として認識される現象へ。
地上から空へ伸びた放電が、完全に雷雲と結びついた瞬間。
これが、 上向き雷放電の完成形です。
まとめると、上向き雷放電は「雷雲が近づきすぎた結果、地上側が先に耐えきれなくなって始まる雷」なんですね。
「雷は上から落ちてくるもの」というイメージ。
それがひっくり返る理由が、この流れを見ると、少し納得できるのではないでしょうか。
上向き雷放電は、実はどこでも起きる現象ではありません。
発生しやすい場所には、かなりはっきりした共通点があります。
これらがそろった場所ほど、上向き雷放電は起こりやすくなるんですね。
鉄塔、高層ビル、電波塔、煙突。
こうした高くて、しかも先端が尖った構造物は、電気が一点に集まりやすい形をしています。
雷雲が近づいたとき、地上側から放電が立ち上がる「きっかけ」になりやすく、上向き雷放電の発生源になりやすい存在です。
日本で上向き雷放電が多く観測されるのが、冬の日本海側。
冬雷は、雲の位置が低く、雷雲と地上との距離がとても近いのが特徴です。
そのため、地上側の電場が一気に強まりやすく、上向き雷放電が起こる条件が自然とそろってしまう。
北陸や山陰で事例が多いのは、このためなんですね。
山の上は、それだけで空に近い場所です。
とくに稜線や山頂は、周囲に比べてポツンと高くなりやすく、電気が集中しやすい形になります。
結果として、雷雲が近づくと、地上側から放電が始まりやすい環境になるわけです。
海の上や沿岸部には、風車、灯台、観測塔など、周囲に遮るもののない高い構造物が多く立っています。
見通しが良い=
雷雲との距離が短くなりやすい。
この条件が重なることで、ここでも上向き雷放電が発生しやすくなります。
まとめると、上向き雷放電は「空に近く、尖っていて、周囲から目立つ場所」で起こりやすいということ。
「雷は空から落ちるもの」
そのイメージだけで考えていると、見落としてしまう危険もあります。
上に伸びる雷がある。
そう知っておくだけでも、高い場所にいるときの雷対策は、ぐっと現実的になりますよ。
ふっふっふ、知らなかったか?オレ様が下から上に行くこともあんだよッ!地面から「てめぇ来いやぁ!」ってプラスの電気が突っ込んでくると、こっちも「望むところよッ!」ってバチバチ合体!それが雷の真の姿よッ!
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