ゴムは分子構造の中に自由電子がなく、電荷の移動が困難なため電気を通さない。高い絶縁性を持ち、安全素材として電線の被覆などに使われている。柔軟で加工しやすく、絶縁体の代表格といえる。

紙が電気を通さない理由
紙は植物繊維からできており、自由電子がないため電気を通さない。乾燥していれば優れた絶縁体として働くが、湿気を含むと導電性が高くなることがある。変圧器などでは絶縁紙として利用されることもある。

ノートや本、ティッシュに使われる紙。
日常ではすっかりおなじみの素材ですが、実はこの紙、電気を通さない=絶縁体としても優秀なんです。でもここで「なんで紙は電気を通さないの?」「あんなに薄いのに、なんでビリビリが来ないの?」って不思議に思いませんか?
その理由は、紙のもとになっている繊維の構造と、電子の動きにくさにあるんです。さらに、水分があるかどうかも通電性に大きく関わってくるんですよ。
このページでは、紙が電気を通さない理由と、通すようになる条件について、わかりやすくかみ砕いて解説していきます。
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紙は木からとれるセルロース繊維を原料に作られています。このセルロースという物質は、分子どうしがガッチリ結びついている高分子なんですね。
この構造の中では、電子が自由に動くための通り道(導電帯)がなくて、電子は固定されたまま。つまり電圧をかけても電子が動けないので、電気を通さないってわけなんです。
言いかえれば、紙の中には「電気の道」がそもそも存在しないということなんですね。
紙は乾いた状態なら絶縁体ですが、水分を吸うとイオンが動けるようになるので、電気を通すこともあります。
つまり、乾いていれば紙は電気を通さないけど、湿ると“電気が通りやすくなる素材”に変身することもあるんです。
紙の「電気を通さない性質」は、実は電気製品の中でもひっそり活躍中です。
軽くて加工しやすく、しっかり絶縁してくれるという点で、今でも立派な電気の味方なんです。
紙が電気を通さねぇのはよ、電子が自由に動けねぇ繊維構造で、導電性のイオンもいねぇからなんだぜ。乾いてる限り、紙は立派な“電気のバリア”になってくれるってわけだ、覚えとけよ!
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