「“電磁波”ってぜんぶ同じじゃないの?」
いえいえ。
スマホの電波、電子レンジのマイクロ波、X線検査、太陽の光…。これら、ぜんぶ電磁波(でんじは)の一種なんです!
でもよく考えてみる

光、電波、X線…すべて電磁波の仲間。でも物理の授業などでよく出てくるこのフレーズ、
「電磁波は横波である」
…って、いったいどういう意味なんでしょう?そして、なんで“横波”なのか、ちょっと気になりませんか?
そこには、電気と磁気が直角にふるえるという、電磁波特有の美しい構造が関係してるんです。
このページでは、「電磁波が横波になる理由」を、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!
波には大きく分けて2種類あります。
電磁波の場合、たとえば波が右に進んでいるとすると…
電場(電気のふるえ)は上下にふるえ、磁場(磁気のふるえ)は前後にふるえる
というように、全部が互いに直角(90度)になっているんです!
電磁波の基本は、変化する電場が磁場を生み、変化する磁場がまた電場を生むという連鎖。
このとき、
という仕組みが成り立っています。
この結果、電磁波は波の進行方向に対して、電場も磁場も“横方向”にしかふるえない=横波になるんです!
この「横波であること」は、電磁波の性質にも大きく関わっています。
たとえばテレビのアンテナを縦にしたり横にしたりするのも、電波の電場の向きに合わせて受信効率を高めているからなんです。
電磁波ってのはよ、電場と磁場が直角にふるえて、波としては進行方向に対して横にふるえる=横波なんだぜ!縦じゃねぇのにもちゃんと理由があって、まさに「見えねぇのにきれいな構造」があるのがスゴイところなんだ!