
私たちの暮らしを支える電気。でも、スイッチを入れた瞬間にパッと電気が届くのって…よく考えるとすごくないですか?実はその秘密、電気の“速さ”にあるんです。
じゃあその電気、時速・秒速にするとどれくらい速いのか気になりませんか?このページでは、電気のスピードの秘密をわかりやすく解説していきます。
まずおさえておきたいのが、電気が伝わるスピード。これは光と同じくらい速いんです!
具体的には、秒速約30万キロメートル。時速にすると、なんと約10億8000万キロメートルにもなります!
…って言われてもピンと来ないですよね。でも例えば、電灯のスイッチを入れてから明かりがつくまでの一瞬。あれはこの光の速さで電気の信号(電場)が伝わってるからなんです。
ただし!ここでひとつ大事なポイントが。実際に電線の中を流れる電子そのものの速さは、全然ちがうんですよ。
びっくりするかもしれませんが、電気を運ぶ電子の移動速度はめちゃくちゃ遅いんです。
たとえば家庭の電線内では、電子は秒速0.001~0.1ミリメートルくらい。ナメクジより遅いレベルです。
なのにどうしてスイッチを入れた瞬間に電気が届くのか?それは電場(電気の力)が一斉に伝わるからなんですね。
イメージとしては、ストローに水をいっぱい入れて、片方から押すとすぐ反対側から出る…みたいな感じ。中身はゆっくり動いてても、力は一瞬で伝わるんです。
この速さ、実は私たちの生活のいろんなところで活躍しています。
ちなみに、宇宙空間でも電波(=電気の波)は大活躍。たとえば月までは約38万キロあるので、電波でも1.3秒ほどかかります。火星だと最長で20分くらい!
このように、どこでも通じる電気の速さって、本当にスゴイんです。
電気の速さってのはよ、電場としては秒速30万キロもあるけど、電子の動き自体はビックリするほどのんびりなんだぜ!そのギャップこそが、オメーらの暮らしを支えてる秘密ってわけよ!