電場とは何?なぜ生じるの?

「見えないけど確かにある力」

 

…そんな言葉がぴったり当てはまるのが電場(でんば)です。

 

磁石が「スーッ」と鉄を引き寄せるように、電気にも“他のものを引っぱったり押し返したりする力”があるんですが、それを目に見えないカタチで広がってるのが電場なんです。

 

このページでは、電場とは何か、どんな仕組みで生まれるのか、そして身近な現象との関係を、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

電場ってなに?

電場とは、電気の力が働く空間のことです。たとえば、プラスの電気を持ったものの周りには、「こっちに引っ張るよ〜」っていう力が空気中にじわ〜っと広がっています。この“引っぱる力がある場所”こそが電場なんです。

 

もう少しカンタンに言うと…

 

電場は、電気が「ここにいるよ!」って周りに知らせてるエリア

 

って感じです。

 

たとえば、静電気で髪の毛がフワッと逆立つのも、電場が髪の毛に「近づいたらダメだよ!」って押し返してるからなんですね。

 

どうして電場は生まれるの?

電場が生まれる条件は、たったひとつ。それは、電気があることです。つまり、電荷(でんか)=プラスやマイナスの電気がどこかにあると、その周りに自然と電場が生まれます。

 

たとえば…

 

  • 静電気のたまったセーターの周りには、目に見えない電場ができている
  • コンセントの中の電線にも、電気が流れてる間は電場が広がっている
  • 雷雲の中では、巨大な電場が発生している!

 

しかも、プラスの電気があれば「外向き」に、マイナスの電気があれば「内向き」に電場ができるっていう、しっかりしたルールもあるんですよ。

 

電場はどんなところで感じられる?

「目に見えないから関係ないでしょ〜」と思いがちですが、実は電場は身近なあちこちに潜んでいます

 

たとえば…

 

  • 風船で髪の毛が逆立つ:風船と髪の間に電場ができて、髪の毛が押し返される!
  • ホコリがテレビ画面にくっつく:静電気による電場で、ホコリが引き寄せられる
  • 雷が落ちる瞬間:空と地面の間に強烈な電場ができて、放電(ドーン!)が起きる

 

さらに、電子機器の回路の中では、電場が信号を送ったり、スイッチを入れたりする役目も果たしていて、まさに電気を操るカギになってるんです!

 

電場ってのはよ、電気が周りに力を伝えるために広がってる「見えねぇ空間」ってことなんだぜ!髪が逆立ったりテレビにホコリがついたり…ぜーんぶ電場の仕業だってわけだ。