
雷って、天からドカン!と落ちてくる神秘的な力。でもその雷、必ずしも「神さま」だけの専売特許じゃないんです。実は、世界各地の伝承には雷を操る悪魔たちも存在していて、神々とバチバチにぶつかってきた歴史があるんですよ。
雷が轟くのは、善と悪の戦いの音だと考えられてきた文化もあって、そこに登場する悪魔たちは「自然災害」そのものを象徴する存在でもあるんです。
このページでは、世界の神話や伝承に登場する「雷を司る悪魔」たちをまとめて、彼らがどんな存在として語られてきたのか、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!
クルシェドラは、アルバニア神話に登場する多頭の女性の大蛇の悪魔。彼女があらわれると、雷・嵐・洪水・干ばつまで引き起こすという超・自然災害モンスターなんです。
そして、雷を操る英雄ドラングエとの空中戦が始まると…バリバリ雷鳴が轟く!
雷雨は「クルシェドラとドラングエのバトルの音」だと信じられてたんですね。
セルビアやブルガリア、マケドニアなど、バルカン半島の広い地域で語られているのがアラ。
彼女もまた雷・雹・嵐を引き起こす恐ろしい存在で、農作物をダメにしちゃう天敵として恐れられてきました。
その暴れっぷりに立ち向かうのが、聖エリヤ(St. Elijah)やドラゴンたち。雷がドーンと鳴るのは、彼らの戦いが始まった合図ってわけです。
ソロモン72柱の1つとして登場するフルフルは、雷・稲妻・嵐を自由に起こせる悪魔。
大きな羽のある鹿の姿や、翼のある天使のような姿にもなるとされていて、愛や争いにまつわる真実を語る知性派でもあります。
でも油断すると、突然雷をぶっ放してくるからコワイ!
アンズーは、半人半鳥の嵐の悪魔。雷雲や南風の精霊でもあって、「運命の書板」を盗んだことで神々の怒りを買っちゃった存在です。
最終的にはニヌルタ神やマルドゥク神に討たれますが、その嵐の力の強さは神々にも匹敵するほど。
彼の羽ばたきが雷や嵐を生み出したとも言われてます。
カンボジアの神話に登場する雷の悪魔、それがレアム・エイソー。
彼は、雷・稲妻・雨をもたらす女神モニ・メカラと戦い、その斧が空を切る音が雷鳴になるとされているんです。
この物語は「雷の起源神話」として今も語り継がれていて、自然現象をドラマチックに説明する素敵な例になってます。
見ろやァ!世界中で雷をブチかましてんのは、オレみてぇな“悪魔”たちだってことよ!神さまだけじゃねぇ、オレらだって天のドカンを鳴らせんだよ!クルシェドラもアラもアンズーも、みんなバリバリ派手に雷雨ふらせてやがるぜ。天も地もぶっ壊す覚悟があるヤツだけが、雷を握れるってことだ!