

スマホの電池残量がまだ50%あるのに、急に電源が落ちた──そんな経験はありませんか。
この背景にあるのが二次電池の内部抵抗です。電池は理想的な電圧源ではなく、内部に“抵抗成分”を持っています。
しかも、この内部抵抗はSOC(State of Charge:充電状態)とも深く関係しています。今回は、等価回路の考え方も含めて整理していきましょう。
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内部抵抗とは、電池内部で電流の流れを妨げる要素のことです。正極・負極・電解質・集電体など、すべての材料がわずかな抵抗を持っています。
電流が流れると、オームの法則により
──こうした現象が起こります。
つまり、内部抵抗が大きいほど、同じ電流でも電圧が下がりやすくなるのです。
内部抵抗は、電流による電圧降下と発熱の原因になります!
電池を解析するとき、よく使われるのが等価回路の考え方です。
もっとも単純なモデルでは、
──この2つで表現します。
つまり、「理想的な電圧を出す電源+内部抵抗」という形です。
実際にはさらに、
などを組み合わせたモデルが使われます。これをRC等価回路モデルと呼びます。
電池は「理想電圧源+内部抵抗」で表せます!
内部抵抗は1種類ではありません。主に次の3つに分けられます。
──これらが合わさって、総内部抵抗になります。
電流が大きいほど、これらの影響が強く表れます。
内部抵抗は、材料・反応・拡散の3要素から成ります!
ここが重要です。内部抵抗は一定ではなく、SOCによって変化します。
SOC(State of Charge)は、電池にどれだけエネルギーが残っているかを示す指標です。0%は空、100%は満充電という意味です。
──この変化が、残量があるのに電圧が急に落ちる原因になります。
SOCが低いと、電極材料中の反応物が減少します。イオン移動や電荷移動がスムーズに進まなくなり、抵抗成分が増えるのです。
その結果、
──こうした現象が起こります。
SOCが低下すると、内部抵抗は増加します!
さらに、充放電の繰り返しや時間経過によっても内部抵抗は増加します。
──これらが原因で内部抵抗が高まり、出力性能が低下します。
劣化が進むと、内部抵抗は徐々に大きくなります!
ここまで、二次電池の内部抵抗と等価回路、SOCとの関係を整理してきました。
まとめると──
──以上3点が理解の軸です。
そして大切なのは、電池は“理想的な電圧源ではない”ということです。 内部抵抗の存在とSOC依存性を理解すると、電圧低下や出力制限の理由が見えてきます。
電池のふるまいを回路として考えることが、性能理解への近道なのですね。
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