電磁パルス(EMP)と電子レンジ(マイクロ波)の違い

電磁パルス(EMP)とマイクロ波の違い

マイクロ波はある周波数帯で比較的連続的に放射される電磁波であり通信や加熱に使われるのに対し、EMPは非常に短時間で広帯域にエネルギーを集中させるパルス性の現象である。高出力マイクロ波(HPM)は狭帯域での強烈な放射だが、EMPは広帯域かつ急峻な時間波形によって電子機器に特有の損害を与える点で異なる。したがって対策や被害の出方も異なる。

電磁パルス(EMP)と電子レンジ(マイクロ波)の違い

電子レンジ」と「電磁パルス(EMP)」って、どっちも“電磁波”を使ってるって言うし、似てるような気もするけど…実際どう違うの?って思った事ないですか?


電子レンジを動かすと、ネットに繋がりにくくなったりするのを経験すると、なおのことそう思いますよね。でもこの2つ、そういうイメージ的な部分では似てても、使っている周波数や目的、威力のスケールがまったく違うんです!


このページでは、EMPと電子レンジ(マイクロ波)の違いを、「どんな波を使っているのか」「何を狙っているのか」「どういう影響があるのか」っていうポイントから、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!



EMPと電子レンジは「電磁波の使い方」が違う!

まずおさえておきたいのが、どっちも「電磁波」を使ってるって点。でも、ここがポイント!


EMPは広範囲にダメージを与えるための攻撃的な電磁波、電子レンジはマイクロ波で食べ物を加熱するための家電


っていうふうに、目的と威力がぜんぜん違うんです。


EMP(電磁パルス)は、高高度で核爆発を起こしたときなんかに発生する、超強力な電磁波のバースト。これが一気に広がると、電子機器をショートさせて破壊したり、停電させたりしちゃう。


一方の電子レンジは、もっとおだやかでピンポイントなマイクロ波を出して、水分子をブルブル揺らして加熱するってしくみ。


使ってる周波数もスケールもケタ違い!

同じ「電磁波」でも、EMPと電子レンジじゃ波の特徴がまるで違います。


  • EMP:超広帯域(極低周波~数GHzまで一気に発生)で、電気系統を破壊するほどのエネルギー
  • 電子レンジ:2.45GHz前後のマイクロ波だけを使って、加熱に特化


EMPは「攻撃」、レンジは「調理」って感じですね!


しかもEMPは、広い範囲に瞬時に届いて電子回路をガチで壊すレベルのパワー。一方でレンジのマイクロ波は、金属製の箱(電子レンジの庫内)に閉じ込めて安全に使うようになってます。


電子レンジでネットに繋がりにくくなる理由

ちなみに電子レンジを使うとWi-Fiがつながりにくくなるのは、電子レンジのマイクロ波(2.45GHz)とWi-Fiの周波数帯がかぶっているためです。


電子レンジの電磁波がわずかに外に漏れると、Wi-Fiの信号に干渉(ノイズ)を起こして通信が不安定になるんですね。


ただしこれは、あくまで周波数の重なりによる通信障害であって、EMPのように電子機器を破壊する「衝撃波」ではありません。


原理も威力もまったく別物なのです。


似てるけど、全然ちがう影響と使い方!

「マイクロ波って体に悪い?」とか「EMPって人体に影響あるの?」って気になるかもですが、ここも重要な違いがあるんです。


  • 電子レンジ:マイクロ波は食材の加熱に特化。人体に直接当てなければ問題なし
  • EMP:人体への直接の影響は少ないけど、医療機器や通信インフラが壊れると間接的に大ダメージ


つまり、


EMPは「電子機器をまとめて無力化する兵器レベルの電磁波」
電子レンジは「食材をチンするための家庭用マイクロ波加熱装置」


ってこと!


EMPと電子レンジはな、どっちも電磁波は電磁波でも、使い方とヤバさがダンチだぜ?レンジは安全に使えるように設計されてっけど、EMPは下手すりゃ街ごとブッ壊すレベルの電磁の衝撃波!同じ“波”でも、手加減ってモンがあるんだよなァ!