

雷のあとに急に真っ暗…そんな停電、経験したことありませんか?
でも、なぜ雷で電気が止まるのか、疑問に思ったことはありませんか?
実は、雷は空からの超巨大な電気のかたまり。その電気が電力を運ぶ設備に直接ダメージを与えることで、停電が起きてしまうんです!
このページでは、雷による停電の原因と仕組み、そしてそれに対する備えについて、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!
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送電鉄塔近くに落ちる激しい稲妻(ドイツ)
雷で雲と地上の電位差が限界に達すると、送電鉄塔を含む電力設備に放電路が一気につながり、強烈な電流と発光が生じる。このような直撃や誘導による過電圧は保護装置の作動や設備損傷を招きやすく、結果として雷による停電の引き金になる。
出典:『Lightning Pritzerbe (MK)』-Photo by Mathias Krumbholz/Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0
雷が原因で起きる停電には、ほかの原因とは少し違う、独特のクセがあります。
ポイントになるのは
この2点です。
一瞬だけ、パッと電気が消えて、「あれ?」と思った直後にすぐ復旧する。
そんな経験、ありませんか?
これは、 雷による「瞬時電圧低下(瞬低)」と呼ばれる現象です。
停電時間が短いので、生活への影響は小さく見えがち。
ですがこの一瞬で、 パソコンや精密機器が誤作動したり、保存前のデータが消えてしまうケースもあります。
油断は禁物ですね。
雷による停電は、どこに雷が落ちたかによって、影響の広さが大きく変わります。
とくに、 夏の夕立シーズンは要注意。
落雷の回数が増えるため、都市部でも大規模停電が発生するリスクが高まります。
まとめると、雷による停電は「一瞬で復旧することもあれば、場所しだいで広範囲に及ぶこともある」という、予測しづらさが最大の特徴です。
短時間でも機器には影響が出るため、雷対策は日常的に意識しておくことが大切です。

落雷で倒れた電柱(ボツワナ・ハボローネ)
雷は送配電線に過電圧を入れ、絶縁体や機器を損傷させる。
保護装置が追いつかないと停電や設備故障の引き金になる。
出典:『Electric pole struck by lightning in Gaborone』-Photo by Chandapiwa Malema/Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
雷による停電は、ただ「雷が落ちたから電気が止まった」という単純な話ではありません。
実際には、電気を届ける途中のどこで、どんなトラブルが起きたかによって、停電の形が変わってきます。
代表的な原因は、次の3つです。
雷が送電線や電柱に直接落ちると、非常に強い電流と高温が一気に流れ込みます。
その衝撃で、電線が損傷したり、電柱に取り付けられた機器が壊れたりすると、電気を送るルートそのものが使えなくなってしまいます。
この場合、比較的限定されたエリアで停電が起こることが多く、復旧作業も「壊れた部分の修理」が中心になります。
変電所は、発電所から届いた電気を、家庭や街で使いやすい電圧に変換する重要な施設です。
ここに雷の影響が及ぶと、 制御装置や変圧器が停止・故障し、広い範囲で電力供給が止まることがあります。
一度に多くの地域をカバーしているため、影響が市全体、場合によっては数十万世帯規模に広がるケースも。
雷による大規模停電の多くは、このパターンが原因です。
落雷によって、通常では考えられない量の電気──
過電流が流れ込むことがあります。
このとき、設備を守るために、ブレーカーや自動遮断装置が作動し、あえて電気を止める仕組みが働きます。
一見すると、「壊れていないのに停電した」ように見えますが、実は被害を最小限に抑えるための防御反応。
安全装置がなければ、もっと深刻な故障につながってしまうんですね。
まとめると、雷による停電は「設備が壊れたから」だけでなく、「守るために電気を止めた結果」として起こる場合も多いということ。
見えないところで働く仕組みを知っておくと、停電への理解もぐっと深まります。

コンセント直結型の雷サージ保護器
雷で発生する瞬間的な過電圧(サージ)を吸収し、停電や電子機器の故障リスクを下げる。
出典:『Single-outlet surge protector』-Photo by Pelegs/Wikimedia Commons Public domain
雷による停電や機器トラブルって、起きてから慌てても、正直どうにもならないことが多いんです。
だからこそ、家では「事前に守る」がいちばん強い。
やることは難しくありません。
次の対策を押さえておくだけで、安心感がぐっと増えます。
ここから、それぞれをもう少しだけ掘り下げてみましょう。
落雷が近くで起きると、電線や通信線を通じて雷サージ(異常な過電圧)が家の中に入ってくることがあります。
このとき頼りになるのが、雷サージ対応の電源タップ。
「雷が直撃しないと意味がない」ではなく、 近くの落雷でも機器が壊れるのが雷サージの怖いところです。
テレビ、ルーター、ゲーム機など、意外と守りたい機器は多いので、優先順位をつけて導入するといいですね。
いちばん確実で、いちばん強い対策。
それがコンセントから物理的に切り離すことです。
電源タップのスイッチをオフにしても、雷サージは入り込む可能性があります。
なので「抜く」が最強。
ただし、雷がすぐ近くまで来てから慌てて抜きに行くのは危険です。
遠くでゴロゴロ聞こえた段階で、できる範囲から早めに、がコツです。
雷の停電で厄介なのが、一瞬で復旧する瞬低。
電気が戻っても、パソコンは落ちるし、編集途中のデータは消えることがあります。
この「一瞬だけ止まった」が地味に痛いんですよね。
だからこそ、保存のクセづけがとても大事。
自動保存機能の設定や、クラウド保存も組み合わせると、さらに安心です。
データを絶対に守りたいなら、UPSはかなり強力です。
停電しても、UPSがバッテリーで電力を供給してくれるので、パソコンを安全にシャットダウンできます。
瞬低のような一瞬の電圧低下も吸収してくれるタイプが多く、仕事用PCやNAS、サーバー用途では特に効果大。
導入コストは少しかかりますが、「一度トラブルを食らうと元が取れる」系の対策でもあります。
つまるところ、 家庭の雷対策は「雷サージを家に入れない」「入っても壊れない」「停電してもデータを守る」の3段構えがいちばん安心です。
できるところから一つずつ整えていけば、雷の日の不安はちゃんと減らせますよ。

変電設備の避雷器(サージアレスタ)
落雷サージなどの過電圧を吸収し、機器の絶縁破壊を防ぐ装置。
酸化亜鉛素子で電圧をクランプし、電流を接地側へ逃がす。
出典:『Pont-l'Abbe high-voltage substation 02 - Surge protection』-Photo by PtiBzh/Wikimedia Commons CC0 1.0
雷による停電を防ぐため、電力会社では日常的にさまざまな対策が組み込まれています。
私たちの目には見えませんが、雷が落ちる前提で電力網は設計されているんですね。
基本となる対策は、次の3つです。
これらによって、多くの雷被害は瞬時に切り離され、停電が広がる前に食い止められています。
ここから、もう少し中身を見ていきましょう。
送電線や変電設備の周辺には、避雷器と呼ばれる装置が数多く設置されています。
これは、雷による異常な電圧が流れ込んだ瞬間、その電気を地面へ逃がすための安全弁のような存在。
落雷エネルギーをそのまま通してしまうと、設備が一瞬で壊れてしまいます。
そこで避雷器が先に受け止め、被害を最小限に抑えているわけです。
変電所は、広い地域へ電気を配る中枢。
ここが止まると、影響は一気に拡大します。
そのため変電所には、雷による過電圧や異常電流を検知して、 瞬時に遮断・制御する保護装置が何重にも備えられています。
「雷が落ちたのに全部止まらなかった」
そんなときは、これらの装置が正しく仕事をしてくれた証拠でもあります。
雷で一部の送電ルートが使えなくなっても、電気が完全に止まらないことがありますよね。
あれは、自動切り替えシステムのおかげです。
異常が検知されると、問題のあるルートを即座に切り離し、別のルートから電力を送り直す。
人が操作する前に、システムが判断して動いています。
この仕組みがあるからこそ、停電が「一瞬で済む」ケースが多いんです。
まとめると、電力会社の雷対策は「受ける・逃がす・切り替える」を自動で行い、被害を広げないことに全力を注いでいるということ。
私たちが気づかない裏側で、電気はしっかり守られています。
ククク…オレ様が空からブチかませば、鉄塔だろうが変電所だろうが、ひとたまりもねぇ!
だがよ、ちゃんと備えてる人間にはそう簡単に停電なんざ起こせねぇのが悔しいとこよな…!
電気を止められたくなきゃ、雷サージタップでも用意しておくんだな、フンッ!
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