

ニカド電池とカドニカ電池。名前がよく似ているので、「別の種類なのかな?」と迷ってしまいますよね。しかもどちらも充電できる電池として知られているので、ますます混乱しがちです。
ですが結論から言えば、このふたつはまったく別の仕組みの電池ではありません。実は同じ仲間なのです。ただし、呼び方の背景や使われ方にちょっとした違いがあります。ここでは、その関係をスッと整理していきましょう。
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まず押さえておきたいのは、カドニカ電池はニカド電池の一種だということです。正確に言うと、「カドニカ」はかつて使われていた商品名です。
ニカド電池とは、「ニッケル(Ni)」と「カドミウム(Cd)」を使ったニッケル・カドミウム電池の略称。その略し方から「ニカド」と呼ばれるようになりました。
「カドニカ」という名前は、かつて日本で販売されていたブランド名です。メーカーが分かりやすく覚えてもらうために付けた名称で、仕組み自体はニカド電池そのもの。
つまり、
・ニカド電池=電池の種類
・カドニカ電池=その商品の名前
という関係になります。
仕組みの違いではなく、呼び方の違いだという点がポイントです。
カドニカ電池はニカド電池のブランド名であり、基本的な仕組みは同じなのです!
では、電池としての性能や構造に違いはあるのでしょうか。結論は「基本的に同じ」です。
ニカド電池は、正極に水酸化ニッケル、負極にカドミウムを使い、アルカリ性の電解液の中で化学反応を起こします。この反応が充電によって元に戻せるため、くり返し使えるのです。
ニカド電池には次のような特徴があります。
──これらの特徴は、カドニカ電池にもそのままあてはまります。つまり、性能面で区別する必要はほとんどありません。
ですから、「カドニカだから特別に性能が違う」というわけではないということですね。
中身の材料も性質も同じ──電池としては同じ仲間だと考えてよいのです!
最近では「カドニカ」という名前をあまり見かけません。それには理由があります。
まず、ニカド電池そのものが、現在ではニッケル水素電池などに置き換えられることが増えました。というのも、ニカド電池に使われるカドミウムは環境への影響が問題視される金属だからです。
各国で環境規制が強まり、カドミウム使用製品の制限が進みました。その結果、ニカド電池の生産や販売は減少傾向になっています。
その流れの中で、「カドニカ」という商品名も自然と聞かれなくなったというわけです。
名前が消えたのは性能の違いではなく、時代の変化が背景にあるのです。
カドニカ電池が特別な別物というわけではなく、時代とともに呼び名が減っていっただけなのです!
ここまでで、ニカド電池とカドニカ電池の関係を整理してきました。似ているどころか、実は同じ仲間でしたね。
まとめると──
──以上3点がポイントです。
電池の名前には、種類そのものを表すものと、商品名として広まったものがあります。そして今回のケースは後者でした。
「名前が違う=中身が違う」とは限らないということを覚えておくと、混乱せずにすみます。
知識をひとつ整理するだけで、ぐっとスッキリしますよね。これで安心して区別できるようになるはずです。
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