
スマホの充電、テレビの点灯、ドライヤーの熱風…。これらぜんぶ、私たちの身の回りで電気が「人工的」に使われている例ですね。でも、実はこの電気、もともとは自然の中にもともと存在していた不思議な力なんです!
大昔の人たちが雷にびっくりして、電気の存在に気づいたように、電気は自然界でもあちこちで“当たり前”に起こっているんですよ。
このページでは、「電気で起こる自然現象」ってどんなものがあるの?どうしてそんな現象が起きるの?という疑問に、やさしく解説していきます!
初めて撮影された雷の写真
1882年9月2日、ウィリアム・N・ジェニングスによってフィラデルフィアで撮影された雷の写真
出典: Igoe 3-Jennings-First-Photograph-of-Lightning.jpgより
雷っていうのは、空にたまった電気が一気に流れ出す「放電現象」です。
雲の中や地面との間で電気のバランスが崩れると、その差をうめるためにバチッと一気に電気が流れる…。それが雷なんです!
しかも、雷が光る「稲妻」と音が鳴る「雷鳴」は、電気がものすごいスピードで空気を加熱して発生するんですよ。まさに自然のエネルギーショー!
オーロラの幻想的な光景
出典:Photo by panoramio,Tomi Mäkitalo / CC BY 3.0より
オーロラも、実は電気が関わっている現象なんです。
太陽から飛んできた電気を帯びた粒(太陽風)が、地球の磁場にぶつかって、空気の粒と反応すると、パッと光を出します。これがオーロラ!
地球の北極や南極でよく見られるのは、磁場の入り口がそこにあるからなんですね。まるで宇宙からの手紙みたいで、ロマンがありますよね~。
デンキウナギの3つの電気器官
デンキウナギ(Electrophorus属)に存在する3種類の電気器官の構造図
出典:Photo by Chiswick Chap / CC BY-SA 4.0より
自然の中には、電気を“自分で出す”生き物もいるんです!
こういう生き物たちは、体の中にある特別な細胞を使って電気を発生させる仕組みを持っているんです。
じつは私たち人間の体の中でも、神経や心臓が動くときに「生体電流」っていう弱い電気が流れてるんですよ。電気って、ホントにいろんなところに使われてるんですね!
自然界では、雷やオーロラ、生き物の電気信号といった“電気で起こる現象”が、私たちの想像以上にたくさんあるんです。電気は人工のものだけじゃなく、自然そのものの一部でもあるんですね!