

電磁パルス(EMP)と放射線。
どちらも「目に見えない」「危険そう」という印象があり、同じようなものだと思われがちです。
でも実際には、 正体も、作用のしかたも、影響の出方も、かなりはっきりと違います。
この違いを押さえておくと、EMPの話と放射線の話を、混同せずに理解できるようになります。
順番に見ていきましょう。
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EMPは、ElectroMagnetic Pulseの略です。
名前の通り、電気と磁気が、 ほんの一瞬だけ大きく変化する現象。
この現象のキーワードは「一瞬」と「変化」。
というのもEMPは、じわじわ続くエネルギーではありません。
だからEMPの影響は、人の体よりも、電子機器や電気回路に出やすいということです。
つまり、EMPは「電磁気の状態が一瞬だけ乱れる現象」なんですね。
EMPは、電気と磁気が一瞬だけ大きく揺れる現象なんです!

放射線の透過力比較(アルファ・ベータ・ガンマ・中性子)
紙・アルミ・鉛・水など、止まりやすい遮蔽材の違いで透過力を見せる図。放射線はEMP(瞬間的な電磁的ゆらぎ)とは異なり、物質を通過しながらエネルギーを与える性質を持つ。
出典:『Alfa beta gamma neutron radiation M1』-Photo by Tosaka/Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0
一方、放射線は、EMPとは性質がまったく違います。
放射線とは、 エネルギーを持って飛んでくる粒子や波のこと。
すべて放射線の一種ですが、これらは、物質を通り抜けながら、エネルギーを渡していきます。
さらにここからが重要なポイント。
放射線は通り抜ける過程で、物質そのものを変える力を持っているんです。
例えば照射の量や時間によっては
<原子や分子を電離させる>
ことだって出来てしまう。
これが、人体への悪影響につながる理由です。
ようは放射線とは、EMPのように、「空間の状態が一瞬乱れる」のとは、まったく別のアプローチ。簡単に言うと── 「物質の中に入り込んで影響を与えるエネルギー」といえるんです。
放射線は、物を通り抜けながら影響を与える性質を持っているんですね!
改めて、EMPと放射線の違いが、いちばんはっきり表れるのが、影響の出方です。
EMPは、主に電子機器へ影響します。
配線や回路に、急な電流が流れ込むことで、誤作動や故障を引き起こす。
でも人の体には、直接的なダメージはほとんどありません。
一方、放射線は、 人の体そのものに影響を与えます。
細胞やDNAに作用し、量や時間によっては、健康被害が出ることもあります。
逆に、電子機器に対しては、EMPほど直接的な影響を与えない場合も多い。
簡単にまとめればEMPは「機械に効く現象」、放射線は「体に効くエネルギー」なんですね。
影響の対象がまったく違うから、対策も別になるんです!
まとめると、電磁パルス(EMP)と放射線は、同じ「見えない現象」でも、中身はまったく別物です。
名前やイメージで混同しがちですが、 何が揺れるのか、何に効くのかを見れば、違いははっきりします。
正しく区別して理解することが、不安を減らすいちばんの近道ですね。
EMPってのはよォ、電子機器をブチ壊す“電気の爆風”ってイメージしとけ!放射線は体に直接ダメージくる“目に見えねぇ毒の矢”だ。どっちもヤバいが、やられ方がまったく違うからな、そこんとこ混同すんじゃねぇぞ!
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