なぜ電流はプラスからマイナスに流れるの?

電気の授業や理科の教科書で、「電流はプラスからマイナスに流れる」って習った記憶、ありませんか?

 

でもちょっと待って!電子はマイナスで、実際には電子がマイナスからプラスに向かって動いているんじゃなかったっけ?

 

この「電流の流れる向き」と「電子の動き」が逆という謎、モヤモヤしたまま放置されがち。でも実は、これには歴史的な理由があるんです!

 

このページでは、そんな電流の向きの秘密について、わかりやすく解説していきます。

 

 

「電流はプラスからマイナスに流れる」ってどういうこと?

まず、「電流が流れる」ってどういうことかというと、電荷(=電気をもった粒)が動いているということ。

 

でも電流の話では、どっちの向きに動いているかが超重要なんです!

 

実際には電子(マイナスの電荷)マイナス極からプラス極に向かって移動しています。なのに、教科書では「電流はプラスからマイナスに流れる」って書いてある…。

 

これ、どういうこと?ってなりますよね。

 

理由は「電気の向き」を決めたのが電子の発見前だったから!

実はこの矛盾、電流の向きの定義が、電子の存在がわかる前に決められたからなんです!

 

18世紀、電気の研究が盛んになり始めた頃、プラスの電気が動いてるという考えで話が進められていました。

 

その後、19世紀になってから実際に動いていたのは電子=マイナスの粒だとわかったんですが、すでに「プラスからマイナスへ」という流れで数式や理論が組まれていたので、定義を変えるのが大変だったんです。

 

だから現在でも、「電流はプラスからマイナスへ流れる」と約束ごととして扱ってるんですね。

 

電気回路では「見かけの流れ」が大事

ちょっとややこしいですが、実際の粒の動き(電子)と、電流として扱う向きは別物として考えるのがポイント!

 

回路図などでは、次のように理解されてます:

 

  • 電子の流れ:マイナス(−)→ プラス(+)
  • 電流の向き:プラス(+)→ マイナス(−)

 

つまり、「電流」は見かけの流れとして扱っているんです。

 

この“お約束”を理解していれば、回路の計算や機械の設計もうまく進められるってわけなんですね。

 

「電流はプラスからマイナスに流れる」ってのはよ、電子が発見される前に決められた“お約束の方向”だったんだぜ!実際は逆向きに電子が動いてるけど、今でも昔のルールが使われてるってわけよ♪