
「真空なのに、なんで光るの?」
何もないはずの空間で、シュウ〜ッと青白く光る不思議な現象。それが真空放電(しんくうほうでん)です。
でも「真空って空っぽでしょ?」「空気がないのに電気が流れるの?」って思いませんか?
実はこの真空放電、ふつうの放電とはちょっとちがう仕組みで光っているんです。
このページでは、真空放電がなぜ光るのか、そして普通の放電と何が違うのかを、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!
真空放電とは、空気をうす~くした状態(=低圧の真空)で起きる放電現象のこと。
完全な真空では電気は流れませんが、ほんの少しだけ空気が残ってる状態にすると、そこにわずかに存在する分子や原子が電子とぶつかって、電気の通り道ができるんです。
このとき、電子が気体の原子にぶつかってエネルギーを与える→原子が光るという流れが起きて、シュウ~ッと青や紫の幻想的な光が出るんですよ。
真空放電で光っているのは、気体中の原子や分子なんです。
電子が加速されてビュンビュン飛ぶと、残っているわずかなガスの粒にぶつかってエネルギーを渡す。そのあと原子が「やばっ!余ったエネルギーを吐き出さなきゃ!」とばかりに光のかたちで放出するんですね。
この光の色は、気体の種類によって違います↓
つまり真空放電の光は、「電子のぶつかり合いで生まれた、原子のリアクション」なんです!
じゃあ、「空気中の放電」と「真空放電」って、何が違うのか見てみましょう。
つまり、
って感じなんです!
実はこの「真空放電」、いろんなところで使われています。こんなもの、見たことありませんか?
つまり、真空放電は「電子を飛ばして光らせる技術」として、私たちの暮らしの中にしれっと溶け込んでいるんですね。
真空放電ってのはよ、ちょっとだけ残ったガスに電子がぶつかって光る現象なんだぜ!普通の火花放電とは違って、静かに幻想的に光るのが特徴だ!ネオン管や蛍光灯の中でも、こんなドラマチックな電子の旅が起きてたって知れば、ちょっと感動しちまうだろ!