トムソンの電気功績|電子の発見で原子構造の概念に革新!

「原子はそれ以上分けられない小さな粒」――そんな常識をひっくり返す発見が、19世紀末に生まれました。それは、原子の中にさらに小さな“電気を帯びた粒”があるという驚きの発見だったんです。

 

その発見を成し遂げたのがJ.J.トムソンという人物。

 

彼は電子という素粒子を発見し、原子構造の理解に大きな革命をもたらした科学者なんです。

 

このページでは、トムソンの電気にまつわる画期的な功績と、それが現代科学にどう影響したかを、わかりやすくかみ砕いて紹介していきます!

 

 

トムソンってどんな人?

ジョセフ・ジョン・トムソンは、イギリスの物理学者。ケンブリッジ大学キャヴェンディッシュ研究所の所長として、数々の実験を行っていた人物です。

 

そんな彼が注目したのが、真空管の中を流れる「陰極線(かげきょくせん)」と呼ばれる不思議な光。

 

当時はその正体がよく分かっていなかったんですが、トムソンはさまざまな実験を通じてその正体を突き止めたのです。

 

「陰極線は電子の流れだった!」

トムソンは陰極線に電場や磁場をかけて曲げるという実験を行い、その動きから次のようなことを突き止めました。

 

  • 陰極線はマイナスの電気を帯びた粒でできている
  • その粒はどんな金属を使っても現れる=物質共通の存在!
  • 粒はとても軽く、小さく、原子よりもずっと小さい

 

この粒こそが、私たちが今「電子(electron)」と呼んでいるものだったんです!

 

なぜこの発見がすごいの?

この電子の発見によって、それまで「割れない」とされていた原子が“中身をもつ”存在だと明らかになりました。

 

トムソンは当時、この電子が原子の中にバランスよく埋まっているという“プラム・プディング模型”を提案。今でこそ古いモデルですが、これが原子構造の研究を一気に前進させるきっかけになったんです。

 

そしてその後、この研究はラザフォード、ボーア、シュレーディンガーといった物理学者たちへと受け継がれ、現代の原子模型・量子力学へとつながっていきました。

 

トムソンって奴はよ、電子っていう粒を発見して、原子がちゃんと構造を持つ存在だってことを示した男だ。目に見えねぇ電気の正体を初めてガッチリつかんだ、歴史を動かす一歩だったってわけよ!