ヨーロッパが全体的に雷が少ない理由

ヨーロッパって意外と雷が少ないんです。「ヨーロッパ=落ち着いた空」っていうのは、あながち間違ってないんですね。

 

じゃあなんでヨーロッパでは雷があまり発生しないのか?その理由は、気候・地形・大気の流れにヒミツがあるんです!

 

 

雷が起きるには「材料」が必要!

雷をつくるには、以下の3つがそろってないとダメなんです:

 

  • 強い上昇気流(=空気がぐいぐい上に持ち上げられる)
  • たっぷりの水蒸気(=雲の材料)
  • 温度差(=空気が上下で入れ替わりやすい)

 

このセットがあると積乱雲が育ち、雷のもとになるわけです。

 

でもヨーロッパはこの「材料」があまりそろってない地域なんです!

 

理由①:気温がそれほど高くない

ヨーロッパは、緯度的には寒い場所が多いはずなのに、そんなに寒くないですよね?これはメキシコ湾流(暖流)のおかげ。

 

でも反対に、夏になっても、赤道直下みたいに「猛烈に暑くなる」ことは少ないんです。

 

つまり、積乱雲を育てるだけの「強烈な熱エネルギー」が不足気味!

 

理由②:湿気が少ない

ヨーロッパは、比較的乾燥した気候の地域が多いです。特に地中海性気候のエリアでは、夏はカラッとしていて雨も少ない。

 

つまり水蒸気が不足しがち=雲が育ちにくい!

 

雷雲ができにくいのも当然ですよね。

 

理由③:地形が比較的ゆるやか

雷が発生しやすいのは山に囲まれた盆地や平野。でもヨーロッパは、アルプス山脈を除けばそこまで高低差が激しいわけじゃない。

 

風の流れも比較的スムーズで、上下に空気がぶつかりにくいんです。

 

ヨーロッパでも雷が多めな場所はある

とはいえ、ヨーロッパ全域が雷ゼロってわけじゃありません!

 

  • アルプス山脈周辺(スイス、北イタリア)
  • バルカン半島(セルビア、ボスニアなど)
  • 夏の南仏(稀に湿った空気が入り雷発生)

 

こういった「山×湿気×気温」がそろう場所では、ちゃんと雷は発生しています!

 

ヨーロッパってのはよォ、空がわりと落ち着いてんだよ。湿気もねぇし、熱気もイマイチだし、山のド迫力も少ねぇ。そりゃオレ様が暴れるにはちょいと物足りねぇってワケよ!でもな、アルプスあたりなら…まぁちょっとはテンション上がるかもなッ!