雷で発電できるの?エネルギー利用の限界を知る

「雷で発電できたら、最強のエネルギー源なんじゃ?」

 

──そんなふうに思ったこと、ありませんか?だって、空からドッカーンと何億ボルトもの電気が落ちてくるんですから。でも実はそれ、夢のようでいて、現実にはなかなか難しい話なんです。

 

このページでは、雷で発電するのは「理論上できるけど、実用化はめちゃくちゃ難しい」ってことを、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

雷ってどれくらいのエネルギーがあるの?

まずは、雷のパワーをざっくり見てみましょう。

 

雷1発あたりの電力量は、おおよそ10億ジュール以上といわれています。これは

 

500mlのペットボトル1,000本以上の水を沸騰させられる

 

くらいのエネルギーなんです!しかも、電圧は1億ボルト超、電流は3万アンペアにもなる超絶ハイパワー。

 

理論的には、その電気を一気に吸い取って、発電に回せたらすごいことになりそうですよね。

 

でもなんで実用化できないの?

ここが最大のポイント。なぜ「使えない」のか。それは…

 

雷の電気は一瞬で終わるし、量もタイミングも全然コントロールできない

 

からなんです!

 

具体的にいうと、

 

  • 超高電圧すぎて蓄電できない:普通のバッテリーじゃ受け止めきれない
  • いつ・どこに落ちるか予測不可能:狙ってエネルギーを取るのがムリ
  • 一瞬すぎて変換できない:雷って、ほんの0.001秒の出来事。発電機を回すには短すぎる

 

だから、理論上は可能でも、現実的には「効率が悪すぎる」んです。

 

実験はされてるけど、実用は遠い

実は、これまでにも「雷エネルギーを活かせないか?」という研究はされてきました。

 

たとえば、落雷を受け止めてコンデンサーにためてみるとか、誘導電流を拾って発電に回すといったアイデアも出ました。

 

けど、どれも現状は「コスパが悪い」「安全性が確保できない」という壁にぶつかってます。

 

  • 落雷実験場での研究は進んでる
  • 避雷針+蓄電装置の組み合わせも検討された

 

でも今のところ、家庭や工場で「雷発電」っていうのは現実的じゃないんですね。

 

フン、オレの力を発電なんかに使おうなんざ、100年早ぇんだよ!オレの雷撃はなァ、一瞬で空をかっ裂き、大地を焼くほどのエネルギー…そんなもん、ちっせぇバッテリーに閉じ込めようなんてムリに決まってんだろ!使いたきゃ、もっとデカい器持ってこいや、人間どもッ!