

「ニッケル」と聞くと、硬貨やメッキ、電池材料などを思い浮かべる方が多いかもしれません。
銀や銅ほど目立たず、鉄ほど主役感もない。けれど実は、ニッケルは電気の世界でとても重要な役割を担っています。
・・・ということは
「ニッケルは電気を通すのか?」
という問いの答えは、もちろんイエス。ただし、その通し方には、ニッケルならではの理由と立ち位置があります。
ここでは、ニッケルの正体から始めて、なぜ電気を通すのか、そして導体としてどんな場面で使われているのかを、順番に見ていきましょう。
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ニッケルは、元素記号Niで表される金属元素です。
原子番号は28。銀白色の外観を持ち、硬くて粘り強い性質があります。
原子構造を見ると、ニッケルは外側に電子を持ち、その一部が金属内部を自由に動ける状態になります。
この点は、他の金属導体と共通しています。
一方でニッケルは、鉄と同じく磁性を示す金属でもあります。
電子の配置やスピンの影響により、物理的な性質に個性が現れやすいのが特徴です。
また、ニッケルは化学的に安定しており、酸化や腐食に強い性質を持っています。そのため、合金や表面処理材としても多用されます。
ニッケルが電気を通す理由は、金属としての基本的な仕組みに基づいています。
ただし、通りやすさにはニッケル特有の特徴もあります。
ニッケルは金属であり、その内部には自由電子が存在します。
これは、原子に強く束縛されず、金属全体を動き回れる電子のことです。
電気が流れるとは、この自由電子が一定方向に移動する現象。
ニッケルの中でも、電圧がかかると自由電子が移動し、電流が生じます。
ニッケルが電気を通す直接の理由は、自由電子が金属内部を動けるからです。
ニッケルの電気抵抗は、銅や銀と比べるとやや大きめです。
これは、結晶構造や磁性、不純物の影響で、電子の動きが邪魔されやすいためです。
その結果、ニッケルは
という性質を持ちます。
ニッケルは、電線の主役になることはほとんどありません。
それでも、導電性を前提とした重要な使われ方が数多くあります。
電子部品や端子では、表面にニッケルメッキが施されることがあります。
これは、ニッケルが電気を通しつつ、腐食を防ぐ役割を果たすからです。
直接の導体というより、 導体を守る導電層として機能します。
ニッケルは、ニッケル水素電池など、電池材料として広く使われています。
ここでは、電気を通す性質と、化学的な安定性の両方が重要になります。
電流の出入りを支えながら、長期間の使用に耐える素材。それがニッケルです。
ニッケルは、鉄や銅と合金にされることが多い金属です。
合金化によって、強度や耐熱性、耐食性が向上します。
このとき、 導電性を極端に損なわずに性能を調整できる点が評価されています。
ニッケルが電気を通す理由をまとめると、 自由電子を持つ金属であり、電流を流す基本条件を満たしているから。
ただしニッケルは
という特徴を持っています。
そのためニッケルは、「電気を速く流す材料」ではなく、「電気を安定して扱う材料」として、長く使われ続けているのです。
目立たないけれど、欠かせない存在。
それが、ニッケルという金属なのです。
ニッケルが電気を通すのはよ、自由に動く電子を持つ金属だからなんだぜ。しかも耐久性バツグンでサビにも強く、いろんな分野で電気を支える頼れる兄貴分ってわけだ、覚えとけよ!
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