静電気はなぜたまるの?

「冬にバチッ!の正体」

 

ドアノブに触れた瞬間の「バチッ!」、セーターを脱ぐときのパチパチ音…。誰もが一度は経験したことがあるこれらの現象、その正体は静電気です。でもそもそも、なんで静電気ってたまるのか、不思議じゃありませんか?

 

実はその背景には、電気の偏り物質の性質が関係しているんです。ちょっとした摩擦が、目に見えないレベルの「電気の引っ越し」を引き起こしているんですね。

 

このページでは、「静電気がたまるしくみ」や「身の回りで起きやすい条件」をわかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

静電気ってそもそもなに?

静電気(せいでんき)とは、動かずにとどまっている電気のこと。ふつう電気って、電線を通って流れていくイメージがありますよね?でも静電気はその逆で、物の表面などにたまって動かない状態なんです。

 

この状態の電気が、なにかのきっかけで一気に動くと…あの「バチッ!」って現象が起こるわけです。

 

どうして静電気がたまるの?

ポイントは、摩擦(こすれ)電気の移動。物と物をこすり合わせると、電子というマイナスの電気の粒が一方の物に移動します。すると片方はプラス、もう片方はマイナスに帯電してしまうんですね。

 

  • 下敷きを髪にこする:下敷きに電子が移動 → 下敷きがマイナス、髪がプラスに帯電
  • セーターと体:セーターに電子が奪われる → セーターがマイナス、体がプラスに帯電

 

こうしてできた電気の偏りは、しばらくそのまま残ります。そして金属など電気が流れやすいものに触れた瞬間、たまっていた電気が一気に流れて「バチッ!」となるんです。

 

静電気がたまりやすい条件って?

実は、静電気はある条件のときに特にたまりやすくなります。その条件を見てみましょう。

 

  • 空気が乾燥している:湿気が少ないと、電気が空気中に逃げにくい!
  • 化学繊維の服:ナイロンやポリエステルは電気がたまりやすい素材
  • 床がカーペット:歩くたびに摩擦で電気が発生
  • 金属に触れる:たまった電気が一気に流れ出す出口になりやすい!

 

つまり冬場にセーターを着て、乾いた空気の部屋で過ごしていると、静電気がどんどんたまっていくわけです。

 

静電気ってのはよ、物どうしの摩擦で電子が移動して、電気のバランスが崩れることでたまるんだぜ!「なんで冬にバチッとなるの?」ってナゾも、乾燥と素材の組み合わせがカギだったってわけだ。ちょっとした知識があれば、あのイヤ〜なパチパチとも仲良くなれっちまうぜ!