

風力発電って、風が回して電気ができる──たしかにそうなんですが、「何エネルギーから何エネルギーへ?」と聞かれると、ちょっと考えたくなりませんか。
実はここをきちんと整理すると、風力発電のしくみがぐっと分かりやすくなります。エネルギーは形を変えながらバトンのように受け渡されていく。その流れを、順番に見ていきましょう。
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まず結論から言うと、風力発電は風の運動エネルギーを電気エネルギーに変える発電方法です。
ただし、いきなり電気になるわけではありません。風が吹くと、まず羽が回りますよね。つまり、エネルギーはこう流れます。
──このように、途中で「回転」という段階をはさみながら、形を変えていくのです。
風力発電は「風の運動 → 回転 → 電気」という三段階のエネルギー変換なのです
では最初の変化を見てみましょう。
風は空気が動いている状態です。そして動いているものは運動エネルギーを持っています。風が羽に当たると、その運動エネルギーの一部が羽を押したり、揚力を生んだりして、くるくる回る力に変わります。
ここで生まれるのが回転エネルギー(機械エネルギー)です。羽が速く回るほど、取り出せるエネルギーも増えます。ただし、風が弱いと回転も弱くなる。逆に強すぎると安全のため止めることもある──だからこそ、風の強さはとても重要なんですね。
風の運動エネルギーは、羽の回転という機械エネルギーに変わります
では、回転がどうやって電気になるのでしょうか。
ここで活躍するのが発電機です。発電機の中には磁石とコイルがあり、回転すると磁石のまわりで磁場が変化します。するとコイルの中に電流が流れます。これが電磁誘導という現象です。
つまり、回転エネルギーが電気エネルギーへと変わる瞬間。ここでようやく、コンセントへ送れる電気が生まれます。
ただしそのままでは使えないことも多いので、電圧を整えたり、送電網に合わせたりする装置も必要になります。発電はゴールではなく、「電気として使える形」に整えてこそ完成なんですね。
回転の力は、発電機の電磁誘導によって電気エネルギーへと変わります
風力発電のエネルギー変換の流れは、「風の運動エネルギー → 回転エネルギー → 電気エネルギー」という三段階で進みます。
自然の風という動きを、回転という機械の動きに変え、さらに電気へと変換する仕組み。だからこそ風力発電は、エネルギーが“姿を変える”過程そのものを体験できる発電方法なのです。
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