バイオマス発電の盛んな国:多い国はどこ?進んでいる国と世界の動き

バイオマス発電の盛んな国

バイオマス発電は欧州やアメリカで広く導入が進んでいる。特に森林資源が豊富な国では木質バイオマスの利用が盛んである。政策支援と資源条件が普及を後押ししている。

バイオマス発電の盛んな国:多い国はどこ?進んでいる国と世界の動き

バイオマス発電って、「日本だけの話」みたいに思われがちですが、実は世界中でいろいろな形で使われています。
しかも国によって、使う材料も目的もバラバラで、そこがまた面白いところなんです。


そして知っておきたいのは、バイオマスが広がる背景には、エネルギーの自給ごみの減量、それに脱炭素みたいな“国の事情”がしっかり絡んでいること。
つまり「どの国が多い?」を見ていくと、世界の動きまでスッと見えてきますよ。



ヨーロッパでは木質バイオマスが広く使われている

まずヨーロッパは、バイオマスの中でも木質バイオマス(木を材料にした燃料)が目立つ地域です。
というのも、森林が多い国や木材産業が強い国が多く、木くずや間伐材のような「木の残り」をエネルギーに回しやすい土台があるからなんですね。


しかもヨーロッパでは、電気だけじゃなくての使い方も大事にされがちです。
寒い季節が長い地域だと、家をあたためるだけでも大仕事なので、地域全体でお湯や暖房を配る仕組み(地域熱供給)とバイオマスがセットになりやすいのです。


「国内の木」だけじゃない、という現実

ただし、ここは一つだけ注意点。
ヨーロッパの中には、森林が少ない国もありますよね。そういう国では、木質燃料を輸入に頼るケースも出てきます。


だからこそ大事なのが、燃料が「どこで」「どう作られたか」を確かめること。
そして、使う量が増えるほど“ルールの中身”が効いてきます。
つまり、ヨーロッパは“使う量”だけでなく“使い方のルール”もセットで進んでいると見るのがコツです。


整理すると、見え方はこんな感じになります。


  • 森林や木材産業が強い国では、木質バイオマスを使いやすい。
  • 電気だけでなく、熱利用と組み合わせる考え方もある。
  • 森林が少ない国では、輸入に頼る場合もある。


──こんな具合に、ヨーロッパは木質バイオマスを「生活の仕組み」に混ぜ込みやすい地域なんです。


ようするに、ヨーロッパは木質バイオマスが暮らしの中で回りやすい地域なのです!


アメリカやブラジルも大規模に導入している

次に見たいのはアメリカ。アメリカは国土が広くて資源も多いので、バイオマスもいろんな形で使われています。
たとえば発電では、木材由来の燃料に加えて、埋立地から出るガス(いわゆるランドフィルガス)や、都市ごみ由来のエネルギーなども使われ、電気の中でバイオマスが一定の役割を持っています。


とはいえ、アメリカ全体の電気の中で見ると、バイオマスが主役になりすぎるわけではありません。
むしろ「地域の条件に合わせて、できるところでしっかり回す」イメージに近いんですね。森林資源が豊かな州、都市ごみの処理が課題の都市部──場所によって最適解が違うからです。


ブラジルは「サトウキビの国」らしい強み

一方でブラジルは、バイオマスの顔つきがちょっと違います。
ブラジルはサトウキビ産業が大きく、その搾りかす(バガス)を使ったバイオマス発電コージェネ(熱と電気を同時につくる)で規模が出やすいんです。


ここがポイントで、まず「食べものの加工で出る残り」が、そのままエネルギーの材料になるという強さがあります。
そして発電の割合としても、ブラジルではバイオマス由来の電気が一定の存在感を持つ年があります。
つまり、ブラジルは“農業と発電が直結しやすい構造”を持っているということですね。


ただし、原料の集め方や季節の波があるので、安定供給の工夫は必要になります。
たとえば、収穫期に偏らない運用や、燃料の保管・混焼の設計など、発電所側の作戦が大事になってきます。


押さえどころをまとめると、こうです。


  • アメリカは木材系やガス系など、バイオマスの使い方が多様。
  • ブラジルはサトウキビ由来のバイオマス活用が強い。
  • 大規模化できる一方で、安定運用の設計が重要。


──つまり、同じ「盛んな国」でも、強みの作り方がぜんぜん違うんですね。


だからこそ、アメリカは“多様さ”、ブラジルは“産業と直結した強さ”が光るのです!


脱炭素政策が世界的な広がりを後押ししている

では最後に、「なぜ世界で広がっているのか」を見ておきましょう。
結論から言うと、世界の多くの国が脱炭素を目標にしていて、そこで「再生可能エネルギーを増やす」という政策が動いているからです。


たとえばヨーロッパでは、再生可能エネルギーの比率を上げるためのルール作りが進んでいます。
こういう流れがあると、太陽光や風力だけでなく、「必要なときに動かせる電源」としてバイオマスが注目される場面も出てきます。天気の気まぐれに左右されにくい、という見られ方ですね。


「広がる」ほど、チェックも厳しくなる

ただし、広がり方には条件があります。
バイオマスは燃やして使うことも多いので、原料が無理に集められていないか、森を減らしていないか、といった持続可能性のチェックがとても大事になります。


だからこそ最近は、「増やす」だけではなく「ちゃんとした燃料だけ使う」方向にルールが寄ってきているんですね。
ここで一度、頭を切り替えるのがコツです。量だけじゃなく、質の話。
ようするに、世界の動きは“拡大”と“管理”がセットで進んでいる、ということです。


整理すると、こんな見方になります。


  • 脱炭素の政策が、再生可能エネルギー全体の拡大を後押ししている。
  • バイオマスは“必要なときに動かせる”電源として注目されることがある。
  • その一方で、持続可能性の基準づくりがより重要になっている。


──これらが合わさって、国ごとに違うスピードでバイオマスが広がっているわけです。


つまり、世界のバイオマスは「増える理由」と「守るルール」が同時に育っているのです!


 


ここまでで「バイオマス発電の盛んな国」というテーマでお話してきました。
国によって材料も事情も違うからこそ、ポイントを整理すると理解がラクになります。


まとめると──


  1. ヨーロッパでは木質バイオマスが広く使われ、熱利用と結びつくこともある。
  2. アメリカは多様なバイオマス資源を活かし、ブラジルはサトウキビ由来の大規模利用が強い。
  3. 脱炭素政策が広がりを後押ししつつ、持続可能性の基準づくりも重要になっている。


──以上3点が、世界のバイオマス発電を読むための地図になります。
どの国でも「自分の強み(森林、農業、廃棄物など)」をどう活かすかが勝負で、同時に燃料の集め方まで問われる時代になってきました。
バイオマスは“どこで増えているか”より、“どう増やしているか”が未来を決めるので、国の動きを見るときも「ルールと現場」をセットで見ていきましょう。