地熱発電と火山の関係:環太平洋造山帯に発電所が多い理由とは?

地熱発電と火山の関係

地熱発電は地下に豊富なマグマの熱がある地域で成り立つ発電方式である。そのため火山活動が活発な環太平洋造山帯では、高温の地熱資源を利用しやすい条件がそろっている。発電所がこの地域に集中しているのは、地質構造が大きく関係しているからだ。

地熱発電と火山の関係:環太平洋造山帯に発電所が多い理由とは?

地熱発電と火山って、なんだか関係がありそうですよね。


実際、世界の地熱発電所は、火山が多い地域に集まっています。とくに「環太平洋造山帯」と呼ばれるエリアに集中しているのです。


なぜそんな場所に発電所が多いのでしょうか。順番に見ていきましょう。



どうして火山が多い場所で発電がさかんなのか

まず大前提として、地熱発電は「地球の中の熱」を利用する発電方法です。


そして火山があるということは、地下にマグマがあり、地面の下がとても高温になっているということです。


火山が多い地域は、地下に強い熱エネルギーが集まっているのです。


雨水や地下水がその熱で温められると、高温の蒸気や熱水ができます。この蒸気を取り出してタービンを回すのが地熱発電の基本的な仕組みです。


つまり、火山がある場所は「天然のボイラー」が地下にあるようなもの。だからこそ、発電に向いているのです。


火山のある地域は、地熱エネルギーが豊富だから発電に向いているのです!


環太平洋造山帯にはなぜ発電所が集まるのか

では、環太平洋造山帯とは何でしょうか。


これは、太平洋をぐるっと取り囲むように火山や地震が多い地域のことです。日本、インドネシア、フィリピン、アメリカ西海岸、チリなどが含まれます。


この地域では、プレート同士がぶつかったり沈み込んだりして、地下にマグマが生まれやすいのです。


環太平洋造山帯は、地球の内部エネルギーが地表に近い場所なのです。


そのため、地熱資源が豊富で、地熱発電所も多くなります。たとえばインドネシアやアメリカ、日本は、地熱発電の導入量が多い国として知られています。


つまり発電所が集まるのは偶然ではなく、地球の構造そのものが関係しているのです。


環太平洋造山帯は、地熱発電に適した条件がそろった地域なのです!


火山のめぐみをどうやって電気に変えているのか

では、火山のめぐみはどのように電気になるのでしょうか。


まず地下深くまで井戸を掘ります。そこから高温の蒸気や熱水を取り出します。


そして、その蒸気でタービンを回し、発電機を動かします。ここまでは火力発電と似ていますが、燃料を燃やしていない点が大きな違いです。


地熱発電は、燃やさずに地下の熱でタービンを回す発電方法なのです。


発電後の蒸気や熱水は、再び地下に戻されることもあります。これにより、資源を長く使い続ける工夫がされています。


つまり火山は、こわい存在でもありますが、同時に大きなエネルギーの源でもあるのです。


火山の熱は、安全に利用すれば大切なエネルギー源になるのです!


 


地熱発電は、火山が多い地域と深く関係しています。とくに環太平洋造山帯では、地下の熱が豊富なため、発電所が多く集まっています。


火山のめぐみを上手に利用すれば、燃料を燃やさずに電気をつくることができます。地球の内部エネルギーを活かす発電方法──それが地熱発電なのです。