

地熱発電には、いろいろな新しい技術が研究されています。
その中でも注目されているのが「超超臨界(ちょうちょうりんかい)方式」という方法です。名前だけ聞くととてもむずかしそうですが、ポイントを押さえれば仕組みは見えてきます。今回は、この新しい技術のしくみと可能性、そして課題を見ていきましょう。
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まず、「臨界」とは何でしょうか。
水はふつう、液体の水と気体の蒸気に分かれています。しかし、温度と圧力をとても高くすると、水は液体でも気体でもない特別な状態になります。これを超臨界状態といいます。
そして地熱分野で研究されているのが、さらに高温・高圧の超超臨界状態の熱水や流体を利用する方法です。
超超臨界方式は、地下のとても高温・高圧な状態をそのまま発電に活かそうとする技術なのです。
火山の近くなどでは、地下深くに400度以上の高温域があると考えられています。そこに到達できれば、これまでよりも強いエネルギーを取り出せる可能性があるのです。
超超臨界方式は、地下の極めて高温なエネルギーを活用する新しい仕組みなのです!
では、なぜこの方法が「効率が高い」と期待されているのでしょうか。
発電では、温度差が大きいほど多くのエネルギーを取り出せるという性質があります。つまり、より高温の熱を使えれば、その分タービンを強く回せる可能性があるのです。
温度が高いほど、取り出せるエネルギーも大きくなるというのが基本的な考え方です。
超超臨界状態の流体は、ふつうの蒸気よりもエネルギーを多く含んでいます。そのため、同じ量でもより大きな発電ができるのではないかと期待されています。
もし実用化できれば、発電所の数を増やさなくても発電量を高められる可能性があるのです。
より高温のエネルギーを使うことで、発電効率アップが期待されているのです!
しかし、よいことばかりではありません。
地下の400度以上という高温・高圧の環境は、とても過酷です。そこまで掘削する技術や、その条件に耐えられる材料が必要になります。
装置が壊れたり、地下の状態が予想とちがったりするリスクもあるため、慎重な研究が欠かせません。
また、掘削コストも非常に高くなる可能性があります。技術的な挑戦と経済的な課題、その両方をクリアしなければなりません。
高温のエネルギーを活かすためには、強い材料と高度な技術が必要なのです。
いまはまだ研究・実証の段階ですが、世界中で少しずつ取り組みが進められています。
実用化には課題もありますが、将来性のある挑戦なのです!
超超臨界方式は、地下の非常に高温なエネルギーを活用しようとする次世代の地熱技術です。
より高い温度を使えれば発電効率の向上が期待できますが、その分だけ技術的な難しさやコストの問題もあります。
挑戦は簡単ではありませんが、もし成功すれば地熱発電の可能性を大きく広げるかもしれない技術なのです。
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