水力発電所の場所の特徴:なぜ内陸部や山間部に多い?

水力発電所の場所の特徴

水力発電所は落差のある河川が必要となるため、山間部に立地することが多い。内陸部のダムや峡谷は発電に適した地形条件を備えている。水源に近い場所で効率的にエネルギーを取り出している。

水力発電所の場所の特徴:なぜ内陸部や山間部に多い?

水力発電所と聞くと、海の近くよりも山の中を思い浮かべませんか。
実際に地図を見てみると、内陸部や山間部に多く分布しています。


どうしてわざわざ、アクセスが大変そうな場所に建てられるのでしょうか。
その理由は、水というエネルギーの性質にあります。


場所選びのヒミツを、順番に見ていきましょう。



水力発電所はどんな場所に建てられる?

水力発電所に必要なのは、まず「水」です。


しかも、ただ水があればいいわけではありません。
安定して流れる水量と、十分な落差が必要です。


水の量と高さの差、この二つがそろう場所が発電に向いているのです。


そのため、大きな川の上流や、ダムをつくれる谷あいが候補になります。
広く平らな土地よりも、地形に変化のある場所が選ばれやすいのです。


発電所は自然条件に合わせて立地する。
これが大前提です。


水量と落差が確保できる場所が、水力発電所の基本条件なのです!


なぜ内陸部や山間部に多いの?

では、なぜ内陸部や山間部なのでしょうか。


山には高低差があります。
川は高い場所から低い場所へ流れます。


この「高さの差」が、そのまま位置エネルギーになります。
落差が大きいほど、発電効率も高くなります。


山間部は自然に大きな落差を生み出せる場所なのです。


さらに、日本のように山が多く雨も多い国では、上流域に豊富な水が集まります。
内陸部は水の出発点ともいえる場所です。


逆に、下流や海沿いでは落差が小さくなります。
そのため、大規模水力には向きにくいのです。


高低差と水源がそろう山間部が、水力発電の適地なのです!


地形と水の流れが決め手になる理由

ここで少し整理してみましょう。


水力発電に向いている条件は、次のようなものです。


  • 十分な降水量がある。
  • 上流から下流までの高低差が大きい。
  • ダムや水路を設置できる地形である。


──これらがそろうと、安定した発電が可能になります。


水力発電所の立地は、地形と水の流れがすべてを決めるのです。


つまり、人間の都合よりも自然条件が優先されます。
だからこそ、内陸部や山間部に集中するのです。


自然の地形こそが、水力発電所の場所を決めているのです!


 


水力発電所が内陸部や山間部に多いのは、高低差と水量という条件がそろっているからです。
水の位置エネルギーを活かすには、自然の地形が何より重要です。


発電所の場所は偶然ではありません。
自然のしくみそのものが、最適な場所を教えてくれているのです。


水力発電は、まさに地形とともにあるエネルギーなのです。