

日本は地震が多い国です。
だからこそ、「原子力発電所は大丈夫なの?」と気になりますよね。
実は、原子力発電所は地震が起きることを前提に設計されています。
そして揺れた瞬間から働く仕組みも、あらかじめ組み込まれているのです。
今回は、どんな備えがあるのか、そして地震発生後に何が起こるのかを順番に見ていきましょう。
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まず基本となるのが、建物そのものの強さです。
原子炉建屋は、想定される最大級の揺れを基準にして耐震設計が行われています。
単に「壊れにくい」というだけではありません。
地盤の調査を徹底し、活断層の有無や地質の性質まで確認したうえで建設されます。
さらに重要な機器は、揺れに耐えられるよう固定や補強が施されています。
配管や電源設備も、振動で外れないよう多重に支えられています。
──このように、まずは「壊れにくい構造」をつくることが第一歩です。
原子力発電所は、地震が起きる前から備えを重ねて設計されているのです。
地震対策は設計段階から始まっているのです!
では、実際に地震が発生したらどうなるのでしょうか。
原子力発電所には、一定以上の揺れを感知すると原子炉を自動停止させる仕組みがあります。
地震計が強い揺れを検知すると、制御棒が一斉に挿入されます。
これを緊急停止(スクラム)と呼びます。
制御棒が入ると中性子が吸収され、核分裂の連鎖反応は急速に弱まります。
つまり、アクセルを踏み続けるのではなく、一気にブレーキをかけるのです。
強い揺れを感知すると、原子炉は自動で止まるよう設計されています。
ただし、止まったからといってすべてが終わりではありません。
反応が止まっても燃料からは崩壊熱が出続けるため、冷却が欠かせません。
地震時には自動停止という仕組みがまず働くのです!
原子炉が止まったあと、いちばん大切なのは冷却です。
なぜなら、崩壊熱によって温度が上がり続ける可能性があるからです。
そのため、非常用の冷却設備が用意されています。
しかも電源が失われた場合に備えて、非常用ディーゼル発電機やバッテリーも設置されています。
──こうして「止める」「冷やす」「電源を確保する」という三つの柱が守られます。
原子力発電の安全対策は、止めたあとまで考えられているのです。
ただし、想定を超える事態に備え続けることが、これからも重要な課題です。
地震後の冷却と電源確保こそが安全のカギなのです!
原子力発電所の地震対策は、設計段階の耐震構造から始まります。
そして揺れを感知すれば自動停止し、その後は冷却と電源確保が働きます。
つまり、安全は一つの装置ではなく、いくつもの仕組みの積み重ね。
地震が起きたときにこそ、本当に動く設計が求められているのです。
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