電気はいつ・誰が発見したの?

ドアノブを触った瞬間にバチッとくる静電気、雷が空を走る光景、コンセントから供給される力…。私たちの身のまわりには電気があふれていますが、ふと気になりませんか?

 

「電気って、そもそも誰が発見したの?いつごろから知られてたの?」

 

当たり前にあるこのエネルギーの正体、実は何千年も昔から不思議がられてきた自然現象だったんです。このページでは、電気がいつ・誰によって発見されたのか、歴史的な流れをわかりやすくかみ砕いて紹介します!

 

 

紀元前6世紀頃:電気の“はじまりの目撃者”

電気の発見をさかのぼると、なんと紀元前600年ごろのギリシャまでたどり着きます。

 

  • ギリシャの哲学者タレスが、琥珀(こはく)を布でこすると軽いものを引き寄せる現象を記録
  • この摩擦による力が、今でいう静電気

 

ちなみに「電気(electricity)」という言葉の語源は、この琥珀を意味するギリシャ語エレクトロン(ēlektron)なんです!びっくりですよね。

 

17〜18世紀:実験で「電気の正体」に迫る時代

電気を「力」として本格的に研究しはじめたのは近代ヨーロッパの科学者たちでした。

 

  • 1600年:イギリスのウィリアム・ギルバートが「electricus(電気的な)」という言葉を初使用
  • 1752年:アメリカのベンジャミン・フランクリン雷が電気であることを凧の実験で証明
  • 1770年代:ルイジ・ガルバーニがカエルの脚のピクッと動く反応から「生体電気」を発見

 

この時代は「電気=面白い自然現象」だったのが、「電気=研究すべき科学の対象」へと変わった時代なんですね。

 

19世紀:ついに「使える電気」の原理が確立!

電気の正体がわかってきて、実用につながる土台が築かれたのが19世紀。

 

  • 1800年:イタリアのアレッサンドロ・ボルタ世界初の電池(ボルタ電堆)を発明
  • 1820年代アンペールオーステッド電流と磁気の関係を解明
  • 1831年:イギリスのマイケル・ファラデー電磁誘導を発見(=発電の原理)

 

ここまでくると、もはや「電気の発見」ではなく「電気の活用法の発見」って感じですね。つまり使える電気=発電と電流のコントロールがここで確立されたんです!

 

電気ってのはよ、古代の観察から近代の実験、そして19世紀の発明によって「使える力」に変わったんだぜ!数多の偉人たちの発見が積み重なって、今の便利な電気生活が成り立ってるってわけだ、覚えとけよ!