
古代から知られていた「不思議な力」。琥珀をこすったらホコリがくっついたり、磁石が鉄を引き寄せたり…。でも当時の人たちは、それがまったく別の力だなんて知りませんでした。
その謎に初めて科学のメスを入れたのがウィリアム・ギルバート!
彼は「磁気と電気は別物」と明確に区別し、静電気現象に“electricity”という名前を与えた最初の科学者なんです。
このページでは、ギルバートの電気にまつわる先駆的な功績や、その研究がのちの科学にどう影響を与えたかを、わかりやすくかみ砕いて紹介します!
ウィリアム・ギルバートは、16世紀イギリスの医師であり自然哲学者。エリザベス1世の侍医も務めていたほどの知識人でした。
そんな彼が取り組んだのが、地球の磁力や、摩擦で物が引き寄せられる現象についての研究。
このとき彼は、琥珀や硫黄、ガラスをこすってモノを引き寄せる現象(いまの静電気)と、磁石のふるまいを丁寧に観察して比較しました。
その結果…
ギルバートは、磁石と琥珀では「引き寄せ方」に違いがあることを発見。
この違いから、ギルバートは「こすって力を帯びる現象」をelectric(エレクトリック)と命名。その語源は、琥珀を意味するギリシャ語“elektron”に由来しています。
つまり、「電気(electricity)」という言葉を初めて使った人がギルバートなんです!
当時はまだ「科学」という枠組み自体が曖昧だった時代。そんな中でギルバートは…
彼の代表作『デ・マグネテ(De Magnete)』は、現代の電磁気学の原点ともいえる重要な一冊なんです。
ギルバートってやつはよ、磁気と電気を初めてビシッと区別して、「electricity(電気)」って言葉を生み出した科学のドンなんだぜ。全部ここから始まったってわけだ!