太陽フレアで電磁パルス(EMP)が発生するメカニズム

太陽フレアと電磁パルス(EMP)

太陽フレアやコロナ質量放出は地球の磁場・電離層を乱し、長時間持続する誘導電流や広域な電力系障害を引き起こす「磁気嵐」を発生させる。これらは典型的な瞬時パルス型EMPとは性質が異なり、低周波成分が支配的で送電網や長導体に誘導雷的ダメージを与える。つまり太陽起源の現象も広義の電磁的脅威であり、EMP対策の対象となる。

太陽フレアで電磁パルス(EMP)が発生するメカニズム

1859年、世界が初めて「宇宙からのEMP攻撃」を経験しました。


そう、当時の電信機がバチバチ火花を散らし、電線に触れた通信士が感電するほどの強力な現象…それこそが、太陽フレアによる「地球規模のEMP現象」だったんです。


これは「自然現象」なのに、現代の電子機器にとっては人為的EMP兵器に匹敵するほどの脅威。人工衛星、電力インフラ、通信網、GPS――全部ひとまとめに止まってしまう可能性だってあるんです。


このページでは、太陽フレアによってどうやってEMPが発生するのか、その仕組みと地球への影響について、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!



太陽フレアってなに?なんで爆発するの?

太陽フレアとは、太陽の表面で起こる爆発的なエネルギーの解放のこと。これは、太陽の表面にある強力な磁場のねじれが限界までたまり、あるときプチッと切れるようにして起きるんです。


このとき発生するのが、


  • X線・紫外線などの高エネルギー放射線
  • 電磁波(=EMPの一種)
  • 荷電粒子(=太陽風として飛んでくる)


特に注目すべきはこの「電磁波」。太陽フレアでは自然界でもっとも巨大なEMPが放たれることがあるんです!


コロナ質量放出(CME)が地球にぶつかると?

太陽フレアとセットで起こる現象にコロナ質量放出(CME)があります。これは、大量のプラズマ(=帯電した粒のかたまり)が宇宙空間にぶわっと放出される現象。


そして問題は、


このCMEが地球の「磁場」にぶつかると、強力な電流が発生して地上の送電線や電力網に干渉してしまう


ってこと!


この現象、ちゃんと名前もついていて「地磁気誘導電流(GIC)」と呼ばれています。


これが原因で、


  • 変電所のトランスが焼ける
  • 広範囲に停電
  • GPSや通信衛星がダウン


といった影響が、現実に起きることがあるんです。


自然界のEMPは予測不能!?

人工EMPは「誰かがスイッチを押さないと起きない」けど、太陽フレアは自然の気まぐれ。しかも、過去最大級の太陽嵐(1859年のキャリントンイベント)クラスがもう一度来たら、現代の生活はシャレにならないレベルで止まる可能性があります。


  • スマホやWi-Fiはおろか電力網全体が停止
  • 飛行機や鉄道の運行システムが混乱
  • 衛星の位置情報・時刻情報がめちゃくちゃになる


しかもこの現象、太陽からの光よりも早くやってくることもあって、観測や対応がギリギリになる可能性が高いんです…。


太陽フレアのEMPなめんなよ?あれは宇宙からのマジもんの電気爆弾だ!CMEが地球の磁場ぶっ叩くとよ、地面の下にある電線すら共鳴してブレーカーごとぶっ飛ぶんだぜ?人間が手ェ出さなくても、宇宙の気まぐれ一発で世界が真っ暗になる日がくるかもしれねぇってこと、忘れんな!