雷の速度は秒速何キロ?マッハいくつ?

雷の速度

雷の放電はおおよそ秒速数万キロメートルで進み、光速には及ばないが極めて高速である。光として見えるのは光速で届くが、放電自体はそれより遅い。音(雷鳴)はさらに遅いため、時間差が生まれる。

雷の速度は秒速何キロ?マッハいくつ?

雷が空を


「バリバリッ!」


と走る瞬間。


あれ、見た目だけでも相当速そうですよね。
でも実際のところ、 どのくらいのスピードなのか、ちゃんと数字で言える人は意外と少ないかもしれません。


なんとなく「めちゃくちゃ速い」。
それは正解。
でも、雷の速さは、想像を軽く置き去りにするレベルなんです。


実は雷、 秒速数万〜十数万キロメートルという、とんでもない速度で進みます。
音速と比べると、 数百倍
条件しだいでは、 マッハ100以上になることも。


つまり雷は、人間が体感できるスピード感をはるかに超えた、別次元の速さで走っている現象なんですね。


このページでは、そんな 雷のスピードについて


  • 稲妻そのものが進む速さ
  • 光と音で「ズレ」が生まれる理由
  • マッハ換算するとどれくらいか


この3つの視点から、さらに詳しく解説していきます。


数字がわかると、雷の「ヤバさ」が、一段階リアルに感じられるはずですよ。



雷から生まれる「速度」は色々

雷光と雷鳴の時間差の模式図

雷光と雷鳴の時間差の模式図
雷では、光はほぼ瞬時に届く一方で、雷鳴は空気中を音速で広がるため、到達に時間差が生じる。
この違いから、雷には「光の速度」「音の速度」といった複数の速度が関わっており、閃光から雷鳴までの秒数を数えることで落雷地点までの距離感がつかめる。

出典:『Thunder diagram』-Photo by Kenoorani/Wikimedia Commons Public domain


 


「雷の速さ」と聞くと、正直ちょっとピンと来ないかもしれません。


というのも、雷にはひとつだけのスピードがあるわけじゃないんです。
実は雷の中では、 性質の違う複数の「速度」が同時に存在しています。


まずは全体像を整理してみましょう。


  • 稲妻(電気)の進む速さ:雷そのもののスピード
  • 光(ピカッ!)の速さ:秒速約30万キロメートル
  • 雷鳴(ゴロゴロ)の速さ:音なので秒速約340メートル


ここから、それぞれを少しずつ見ていきます。


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稲妻(電気)の進む速さ

まず、「雷の速さ」として本命になるのが、稲妻そのものが空を走るスピードです。


これは、雲と地面、あるいは雲と雲のあいだを、電気が一気に駆け抜ける速さのこと。


条件によって差はありますが、 秒速数万〜十数万キロメートルという、完全に桁違いのスピードで進みます。


これが、私たちが「雷、速っ!」と感じる正体ですね。


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光(ピカッ!)の速さ

次に、目に見える「ピカッ!」の正体である光。


光の速さは、おなじみの秒速約30万キロメートル
地球を一周するのに、0.13秒しかかからないレベルです。


だから雷は、実際には少し離れた場所で起きていても、 ほぼ瞬間的に光だけが目に届くわけですね。


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雷鳴(ゴロゴロ)の速さ

最後が、遅れて聞こえてくる雷鳴


これは音なので、速さは秒速およそ340メートル
光と比べると、びっくりするほど遅い。


この差があるからこそ、「ピカッ!」のあとに、「ゴロゴロ…ドーン!」
という時間差が生まれるわけです。


つまり、 私たちが言う「雷の速さ」とは、光や音ではなく、稲妻=電気そのものが空を走るスピードのこと


ひと口に雷と言っても、中ではこれだけ違う速度が同時進行している。
そう考えると、雷の見え方も、ちょっと立体的に感じられますよね。


じゃあ、稲妻はどれくらいの速さで走ってるの?

先行放電と主放電の進行を示す模式アニメ

先行放電の進行を示す模式アニメ
雷では、雲から地上へ伸びる先行放電が、秒速数万〜十数万メートル程度の速さで、段階的に枝分かれしながら進んでいく。その後、地上側の上向き放電と結合すると、主放電は同じ経路を光速に近い速度で一気に駆け上がり、私たちが目にする稲妻の強い発光として現れる。

出典:『Lightning formation』-Photo by NOAA/Wikimedia Commons Public domain


 


雷が空を走るとき、実はその放電、いきなり本番に入っているわけではありません。


流れとしては、 「先行放電」→「主放電」という、はっきりした2段階構成になっています。


まずは下準備。
そして一気に本番。
そんなイメージですね。


それぞれのスピードを見てみると、こうなります。


  • 先行放電:秒速1万〜5万キロメートル
  • 主放電(バチン!と光る部分):秒速10万〜15万キロメートル


以下でもう少し掘り下げてみましょう。


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先行放電のスピード

最初に進む先行放電は、空気の中を探りながら、ジグザグと道を作っていく段階。


見た目はゆっくり曲がっているように見えても、その実態は秒速1万キロ以上
すでに人間の感覚からは、完全に別次元です。


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主放電のスピード

そして、道がつながった瞬間に起きる主放電


ここで、あのまぶしい閃光強烈な電流が一気に走ります。


このときの速さが、 秒速10万〜15万キロメートル
地球を一周するのに、ほんの一瞬もかからないレベルです。


つまり、 稲妻は条件しだいで、秒速10万キロメートルを超えるとんでもないスピードで空を走っているということ。


「一瞬で消えた」と感じるのも、気のせいじゃありません。
本当に、人間の目が追いつく前に、すべてが終わってしまっているんですね。


じゃあマッハで言うと、いくつ?


ここまで来ると、ちょっと気になってきますよね。
「で、雷ってマッハで言うとどれくらいなの?」って話。


まず前提から整理します。 マッハ1=音速
空気中では、だいたい秒速340メートルです。


じゃあ、雷のスピードとして出てきた 秒速10万キロメートルを、そのままマッハ換算してみると──


100,000,000メートル ÷ 340メートル
マッハ約294,000


……いやいや。
さすがにこれは、ちょっと実感が湧きませんね。


無理もないです。
雷の「電気の進み方」は、 飛行機や弾丸みたいな「物体の移動」ではありません


電場が連鎖的につながっていく現象なので、厳密な意味でのマッハ換算は、正直かなり無理があります。


なので、ここは少し現実的な表現にしましょう。


あくまで感覚的な目安として言うなら── 雷のスピードは、マッハ数百〜数千相当の超高速


これでも十分、ぶっ飛んだ数字ですが。


光速との比較

ちなみに、 光速は秒速30万キロメートル。
雷の電流は、その半分〜3分の1程度とされています。


つまり、 雷は光速には及ばないものの、人間の感覚や常識を完全に置き去りにする、桁違いのスピードで進んでいる現象ということ。


一瞬で終わる。
目で追えない。
音が遅れて聞こえる。


全部、この「とんでもない速さ」が原因なんですね。


オレ様のスピード、舐めんなよ?ピカッと光った瞬間には、もう何万キロも先まで走り抜けてんだ!マッハ?そんなもん余裕でケタ違い!オレ様の一撃は、音よりも速ぇ、空を裂く電気の稲妻だって覚えとけゴラァ!