


「雷が落ちてもネックレスが電気を逃がしてくれるから安全」……そんな話、どこかで聞いたことはありませんか?いかにもそれっぽく聞こえますが、実はこれ、完全に誤解なんです。
アクセサリーは小さいし、身につけているだけだから大丈夫。お守り代わりになりそう。そんなイメージが先行しがちですが、雷の仕組みから見ると話はまったく逆方向。ネックレスは守ってくれるどころか、条件次第ではリスクを高めてしまいます。
つまるところ、「ネックレスが落雷から身を守る」という考え方そのものが、雷の性質を誤解したまま広まった危険な俗説なんですね。
このページでは、なぜ「ネックレスが雷を逃がす」という話が生まれたのか、そして実際にはどこが間違っているのかを整理しながら、むしろ危険になる理由を一つずつ、かみ砕いて解説していきます。信じてしまいがちな話だからこそ、ここでしっかり確認しておきましょう。
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まずはっきり言っておきましょう。
ネックレスは、雷の電気を安全に逃がす「避雷針」でも「避雷設備」でもありません。
むしろ、ネックレスのような金属製のアクセサリーは、雷を引き寄せる危険を高めることすらあるんです!

銅線が露出した電源ケーブル断面
金属は自由電子が動け電気を通しやすいからケーブルに利用される。
その性質は装飾品でも同じで、ネックレスが雷から身を守るどころか逆効果である理由。
出典:『Electric guide 3x2.5 mm』-Photo by Petar Milosevic/Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
金属は電気をよく通す性質を持っています。つまり、雷が落ちたとき、ネックレスを伝って電流が体の表面から内側に入り込みやすくなるというリスクがあります。
特に首に巻きつけているネックレスは、心臓や神経の近くを通るため、重篤なダメージを受ける恐れも!
さらに金属部分が高温になって火傷や皮膚の損傷を引き起こすこともあります。
ごくまれに、「ネックレスのおかげで助かった」という話が広まることがありますが、これはあくまで偶然の生還であって、ネックレスが身を守ってくれた証拠ではありません。
雷の被害は、どこを通ったかや地面に流れるまでの経路など、さまざまな要因で結果が大きく変わります。
たとえ助かったとしても、それはネックレスのおかげではなく、たまたま致命的な部位に電流が通らなかっただけかもしれません。
雷対策というと、なぜかネックレスやアクセサリーに頼ろうとする話が出てきがちですが、それは完全に見当違いです。
本当に持つべきなのは、「身を守る行動につながるもの」。雷から守ってくれるのは、装身具ではありません。状況を把握して、危険を避けるために役立つもの。そこがいちばん大事な視点になります。
雷対策として携行しておくと安心なのは、次のようなものです。
どれも地味ですが、実際の場面ではこれが命を分けます。以下でもう少しくわしく見ていきましょう。
スマートフォンは、ただの連絡手段ではありません。雷対策においては、もっとも手軽で強力な情報源です。雨雲レーダーや雷注意報を確認することで、「まだ大丈夫」ではなく「そろそろ危ない」という判断ができます。雷は来てから避けるものではなく、来る前に察知して動くもの。そのための目と耳が、スマートフォンなんですね。
どんな道具よりも重要なのが、判断の速さです。ゴロゴロ聞こえ始めたときに、もう少しだけ様子を見るか、すぐに動くか。この差が大きな分かれ道になります。雷対策で求められるのは勇気ではなく、迷わず引き返す決断。それを支えるのが、正しい知識と心構えです。
雨具は、単に濡れないためのものではありません。雨に濡れたくない一心で、木の下や屋根のない場所に留まってしまう行動を防ぐ役割があります。ちゃんとした雨具があれば、無理に危険な場所で雨宿りする必要がなくなります。結果として、雷リスクを下げる行動につながるわけです。
山や屋外では、逃げ場が限られます。だからこそ事前の計画が重要です。どこに避難できるか。引き返す判断はどの時点でするか。これを決めておくだけで、雷が来たときの動きが変わります。「その場で考える」は、雷相手にはかなり危険です。
つまるところ、 雷対策で本当に身を守るのは「物」ではなく、「情報と判断と行動」です。
ネックレスに期待するのではなく、正しい知識と備えを持って行動する。
それこそが、いちばん信頼できる雷対策なんですね。
おいおい、ネックレスがオレの力を防げるって?冗談も大概にしとけよ!オレ様の一撃は、鉄の塔すら焼き焦がす雷撃だぜ!?
首元の飾りに守られたなんて話は、ただの偶然か、作り話ってやつよ!本当に命を守りたきゃ、オレが来る前に逃げるこった!
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