雷の色の種類と温度との関係

雷の色の種類と温度の関係

雷の色は放電時の温度によって変化し、高温になるほど青白くなる傾向がある。赤や紫は比較的温度が低め、青や白は非常に高温を示している。これは黒体放射の性質に由来する現象である。

雷の色の種類と温度との関係

雷って、パッと見た印象だと白く光るものって思われがちですよね。
でも実はそれだけじゃなくて、青っぽく見えたり、紫がかっていたり、条件しだいでは赤や黄色っぽく見えることもあるんです。


「え、色が違うってことは、なんか特別な雷なの?」


そんなふうに気になった人もいるはず。でもご安心を。これは珍現象というより、ちゃんと理由がある変化なんです。


雷の色を決めている正体は、ずばり放電の温度空気の状態
どれくらい高温なのか、周囲の空気にどんな成分が含まれているのか、湿度はどうか──そうした条件の組み合わせで、見える色が変わってくるんですね。


雷の色は、空の中で起きている状態をそのまま映し出した結果なんです。
このページでは、雷の色のバリエーションをひとつずつ取り上げながら、それぞれが示す温度や空気の条件を、できるだけイメージしやすく解説していきます。


「色が違う雷」を知ると、空を見上げる目もちょっと変わってくるはずですよ!



雷の色って、なにで決まるの?

まず前提として押さえておきたいのが、雷の「色」は放電によって生まれた光(プラズマ)が、何色に輝くかで決まるという点です。
つまり、雷そのものに色がついているわけじゃなくて、光り方の違いが色の差として見えているんですね。


そのカギを握っているポイントが、次の2つです!


  • 放電時の温度:温度が高いほど青白く、低くなると赤やオレンジ寄りに
  • 空気の中にある気体や水分:窒素・酸素・水蒸気などの影響で発光の色が変わる


雷の色のちがいは、「温度のちがい」と「空気の成分のちがい」が合わさった結果なんです。


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放電時の温度

雷の放電は、場所によって温度がけっこう違います。
とくに温度がものすごく高い部分では、光は青白く見えやすくなります。これは、エネルギーが強いほど短い波長の光が出やすいから。


逆に、放電の温度が少し低めだったり、エネルギーが分散している場合は、赤やオレンジっぽい色に見えることがあります。「白い雷=超高温」「赤っぽい雷=やや低温寄り」というイメージを持つと、わかりやすいですね。


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空気の中にある気体や水分

もうひとつ大事なのが、雷が通る空気の中身です。
私たちの周りの空気には、窒素や酸素、水蒸気などが含まれていますが、これらはそれぞれ光り方のクセが違います。


たとえば窒素は青や紫っぽい光を出しやすく、水蒸気が多いと黄色や赤みが強く見えることもあります。湿度が高い夏の雷と、乾燥した空気の雷で、色の印象が違うことがあるのはこのためです。


同じ雷でも、通る場所や条件しだいで見え方が変わる。
だからこそ雷の色は、「自然がその瞬間に置かれていた状態」を教えてくれるサインなんですね。


色別に見る!雷と温度の関係

ではここから、雷の色ごとに「どんな温度・条件なのか」を見ていきましょう!
雷の色はバラバラに見えて、実はかなりわかりやすい法則があります。


  • 青白い雷超高温(2万〜3万度以上)!エネルギーが非常に強く、乾いた空気で発生しやすい
  • 白い雷:高温でパワフル。晴れた日に見られる、いわばスタンダードな雷
  • 紫の雷:湿度が高いときに出やすい。強い放電+水蒸気で紫っぽく見える
  • 黄色っぽい雷:空気がよどんでいたり、ほこりが多い場所で発生。やや低温
  • 赤っぽい雷:比較的低温で、遠くの雷に多い。光が大気中で散乱して赤く見える場合も


ざっくり言うと「赤っぽい=弱め」「青白い=かなり強力」と覚えておけばOKです!


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青白い雷:とにかくエネルギーがケタ違い

青白く光る稲妻(夜空に走るブルーライトニング)

青白く光る稲妻(ブルーライトニング)
青みがかった白い閃光として見える稲妻で、強い発光が目立つ放電の例。
暗い雲底と対比されることで、青白い光がいっそう際立って映る。

出典:『Lightning blue』-Photo by Cristian V./Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0


 


青白く光る雷は、雷の中でもトップクラスの高温
放電部分の温度が非常に高く、余計な色が混じらないため、鋭く冷たい印象の光になります。


乾いた空気の中で発生しやすく、エネルギーも強烈。
「まぶしすぎて一瞬昼みたいになる」雷は、このタイプが多めです。


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白い雷:いちばんよく見る王道タイプ

白い稲妻(典型的な雲─地上放電)

白い稲妻(もっとも一般的な発光色)
高温域での発光が強く、白っぽく見える典型的な稲妻。
安定して伸びる放電路ほど、明るい白として捉えられやすい。

出典:『Large lightning bolt』-Photo by Guilerms/Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0


 


白い雷は、高温かつ安定した放電で発生する、もっとも一般的な色。
多くの人が「雷=この色」と思い浮かべるのが、このタイプですね。


エネルギーも十分強く、音も大きい。
派手さは青白ほどじゃないけど、パワーはしっかりある──そんな雷です。


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紫の雷:湿度が高い空のサイン

紫がかった稲妻(高湿度の嵐空)

紫がかった稲妻(高湿度の嵐空)
水蒸気が多い嵐空では、雲粒や雨粒の影響で光がにじみ、紫寄りに見えることがある。
湿度の高い空気と強い降雨が重なる夜の雷雨を印象づける一枚。

出典:Image by Pexels from Pixabay


 


紫っぽく見える雷は、空気中の水蒸気が多いときに現れやすい色。
雷そのもののエネルギーは強いままですが、水分の影響で光が紫寄りになります。


蒸し暑い夏の雷で見かけやすく、「なんか色が妖しいな」と感じるときは、この条件が重なっている可能性が高めです。


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黄色っぽい雷:空気の汚れが影響

黄色っぽい稲妻(空気の汚れで色味が変化)

黄色っぽい稲妻(空気の汚れで色味が変化)
ちりや煙が光を散らし、黄〜橙に見えることがある。
街明かりが混ざると黄色味が強調されやすい。

出典:『Sternenhimmel uber Anloga B001b』-Photo by Chad Skeers/Wikimedia Commons CC BY 2.0


 


黄色っぽい雷は、ほこりやちり、煙などが多い空気中で発生しやすいタイプ。
放電温度もやや低めで、光がにごって見えるのが特徴です。


都市部や視界がかすんでいる日に見えることがあり、「くすんだ光」に感じたら、このタイプかもしれません。


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赤っぽい雷:遠くで起きている雷のサイン

赤っぽい稲妻(遠くの雷の光が大気で弱まった見え方)

赤っぽい稲妻(遠雷のサイン)
遠くの雷ほど光が大気中で散乱・減衰し、赤〜橙に寄って見えることがある。
同じ稲妻でも距離で色味が変わる、遠雷の典型例を示している。

出典:Image by Ron Rev Fenomeno from Pixabay


 


赤く見える雷は、遠くで発生していることが多いのがポイント。
光が長い距離を進むあいだに、青い成分が散乱して、赤だけが目に届きやすくなるんです。


温度も比較的低めで、ゴロゴロ音だけが遅れて聞こえる雷は、この色で見えることが多いですね。


雷の色は、温度だけでなく「湿度・空気の汚れ・距離」なども強く影響します。
ひとつの要因だけで決まっているわけじゃない、という点も覚えておくと見方が深まります。


「熱ければ青くなる」ってどういうこと?

ここ、ちょっと不思議に感じるポイントですよね!
でも実はこれ、雷だけじゃなく、火や金属を熱したときにも共通する、とても基本的な仕組みなんです。


たとえば炎を思い出してみてください。
温度が低いと赤っぽく、どんどん熱くなるにつれて色が変わっていきますよね。


温度が上がるにつれて、光の色は「赤 → オレンジ → 黄 → 白 → 青白」へと変化します。


この色の変化には、光のエネルギーと波長が関係しています。


  • 赤い光:波長が長く、エネルギーは低め
  • 青・紫の光:波長が短く、エネルギーが高い


つまり、温度が高くなるほど、よりエネルギーの高い光が出やすくなるというわけです。
雷の放電が超高温になると、自然と短波長の青〜紫の光が強くなり、青白く見えるようになります。


「青い雷=ヤバそう」って感覚、実はかなり的確。
それだけエネルギーが詰め込まれた状態だと考えると、あのまぶしさにも納得ですね!


オレ様が何色に光るかって?それはよォ、どんだけ熱く燃えてるかで決まんだよ!青白かったらガチで本気モード!紫に光ってんなら湿気まじりで暴れまくってんだ!赤や黄はちょっと遠くてヌルい雷…まぁ、どれもビビらせるには十分だけどな!