
目には見えないのに、暮らしのすみずみで大活躍中の電気。でも、ただ電気が流れるだけじゃなくて、じつは「えっ!?」って思うようなエピソードもいっぱいあるんですよ。このページでは、そんな電気の面白さにググッと迫る雑学を5つ、厳選してご紹介します!
電気ウナギと馬の戦い
電気ウナギが馬に対して放電攻撃を行う様子を描いた1859年の銅版画
出典:Photo by Alexander von Humboldt / Public domainより
電気ウナギって、本当にビリビリするって知ってました?実は600ボルト以上の電圧を出すことができて、小さなワニくらいなら気絶させちゃうんですって。しかも、このウナギの電気の出し方、ちょっとした生きた電池みたいな構造になってるんです。だから、生体電気の研究にも活用されていて、バイオ電池のヒントにもなってるんですよ。
▲デンキウナギに感電させられるワニの動画
カーボンヒーター
ジュール熱を利用して暖房する赤外線ヒーターの一種
出典:Photo by aquila2664 / CC BY-SA 3.0より
冬場に電気毛布やこたつにお世話になる人、多いですよね。でもなんで電気であったかくなるのか、不思議じゃないですか?じつはこれ、ジュール熱っていう仕組みのおかげ。電流が流れると、導線の中で電子がぶつかり合って、その摩擦で熱が出るんです。人間の世界でも、熱くなるのってたいてい“ぶつかり”が原因ですね(笑)
カタトゥンボの雷
ベネズエラのマラカイボ湖に注ぐカタトゥンボ川の河口付近で発生する大気現象を捉えた写真
出典:Photo by Fernando Flores / CC BY-SA 2.0より
雷の「ゴロゴロ、ドーン!」って音、実は電気そのものの音じゃないんです。雷が空気の中を走るとき、空気の分子が一気に高温高圧になって、いわば空気が「爆発」してる状態。だからあんなにデカい音が出るんです。電気って音まで操ってるなんて、まさに自然界のマジシャンですね。
静電気対策を万全にし航空機給油を行う作業員
航空機の給油作業では、静電気の蓄積が火災や爆発の原因となるため、適切な接地と接続が不可欠
出典:Photo by Barcex / CC BY-SA 2.5より
精密機器を作ってる半導体工場や火薬工場では、なんと「静電気のせいでハグ禁止」ってルールがあることも。人と人が接触することで静電気が起きて、爆発や機器の故障につながる可能性があるからなんです。
また、航空機の給油作業においては、燃料の流動や機体の移動により静電気が蓄積されることがあります。この静電気が放電すると、燃料蒸気に引火し、火災や爆発を引き起こす危険性すらあるのです。
そのため、給油前には機体と給油設備を接地し、静電気を安全に放電させることが重要。適切な接地と接続を行うことで、静電気による事故を防止し、安全な給油作業が可能になるんです。
静電気って、単体ではショボくても、超危険な「引き金」になるって知っておきましょう。
「電気って、光と同じ速さで走るんでしょ?」と思いがち。でもそれは電磁波の話。実際に電子が動いてるスピードは、なんと秒速数mm〜数cmくらいのノロノロ運転。電球がパッとつくのは、電気信号が回路全体に一気に伝わるからで、電子1個1個が超高速で走ってるわけじゃないんです。
電気ってよォ、ただの「便利な道具」だと思われがちだが、その正体はとんでもなく奥深くて、不思議がギッシリ詰まってんだぜ!電気の面白い雑学ってのはよ、「見えねぇのに、あっちこっちで主役張ってやがる」ってところなんだよ!これからは身の回りの電気にチョイと目を向けてみな、世界の見え方がガラッと変わるかもしれねぇぜッ!