マラカイボ湖(ベネズエラ)ではなぜ落雷が止まらない?

ベネズエラのマラカイボ湖といえば、「世界で最も雷が多い場所」として有名です。なんと年に200日以上も雷が発生してるって、ちょっと信じられないですよね?昼間は晴れてたのに、夜になると決まってピカッ!ゴロゴロ!…まるで雷のテーマパーク。

 

いったいなぜ、この湖ではそんなに落雷が止まらないんでしょうか?

 

実はそこには、「地形」「風」「水蒸気」が奇跡的に組み合わさった、雷の温床ともいえる環境があったんです!

 

 

マラカイボ湖ってどんな場所?

マラカイボ湖は、ベネズエラの北西部にある大きな湖で、実は南米最大級の湖なんです。でも注目すべきはその大きさじゃなくて…その「地形のクセ」!

 

この湖、北はカリブ海、南はアンデス山脈というちょっと極端な地形に挟まれていて、空気や湿気がたまりやすい作りになってるんです。

 

「夜になると雷」が起きるカラクリ

昼間に太陽で温められた湖からは、たくさんの水蒸気がモクモク上がります。そして、周りの山々から冷たい空気が夜になると一気に下りてくる。

 

このとき起きるのが…

 

あたたかく湿った空気と冷たい空気がぶつかる→強力な上昇気流が発生!

 

ってわけなんです!

 

この上昇気流の中で水蒸気が氷の粒になり、それらがぶつかって静電気(プラスとマイナスの分離)がたまりまくる…。そして、雷がバリバリっと生まれるんですね。

 

なんで毎日みたいに雷が起きるの?

普通の場所なら「雨が降って終わり」なんですが、マラカイボ湖では

 

  • 湖から常に水蒸気が供給される
  • 山から冷気が毎晩流れてくる
  • 風が湖の上でぶつかりやすい地形

 

という雷コンボが毎日のように発動!

 

だからこそ、夜になると高確率で雷が発生するという特殊な気象現象が続いているんです。現地ではこれをカタトゥンボの雷と呼んでいて、なんと古くから航海士たちの「天然の灯台」としても重宝されていたそうですよ!

 

オレ様の舞台、それがマラカイボ湖よォ!昼に湖が蒸気モクモク~夜には山の冷気がドカン!…ってな具合で、毎晩ショータイムってわけだ!風も湿気も地形も、ぜ~んぶオレ様のために揃ってんのよ!そりゃ止まるわけねぇだろ?