電磁パルス(EMP)を防ぐ「ファラデーケージ」の原理とは?

「ファラデーケージ」の原理

ファラデーケージは導電性の箱で、外部の電磁波を内部に通さない構造を持つ。金属で覆われた空間に電磁波が侵入しない原理は、電場が表面に留まり内部に影響しないという静電遮蔽に基づく。正しく作ればEMPから機器を保護する有効な手段となる。

電磁パルス(EMP)を防ぐ「ファラデーケージ」の原理とは?

車に雷が落ちても中の人は無事、電子レンジの中はチンチンでも外は平気――。こういうのって、多くの人が当たり前のことに思ってるけど、実はファラデーケージのおかげ。


そしてこの仕組みこそが、電磁パルス(EMP)から電子機器を守るカギなんです!


このページでは、ファラデーケージの原理と、EMPに強い理由を、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!



ファラデーケージってなに?

ファラデーケージとは、導電性のある金属で周囲を完全に囲った構造のこと。「ケージ(cage)」って言っても、見た目は箱だったり網だったり、いろいろです。


その名の由来はマイケル・ファラデーという科学者。1836年に自分で作って入ってみたところ、電気ショックを受けなかった!ってのが始まりなんです。


つまり、


外からの電磁波や静電気が“中まで届かなくなる”シールド空間


=ファラデーケージ、というわけ!


原理は「電気が外側を流れる」ことにある

EMPを含む電磁波は、導電体にぶつかると電流として流れようとする性質があります。


しかしファラデーケージが対象だと、こうなります↓


  1. 金属の外側に電流が集中して流れる
  2. 中には「電場(=電気の力)」が届かない
  3. 電磁波の影響をゼロにできる!


つまり、外側で“全部受け止めて”、中には通さないってこと。


たとえば電子レンジのドアの金属メッシュもファラデーケージの一種。中から出るマイクロ波を閉じ込めてるので私達は安全。


また、例え車に雷が落ちても、ボディがファラデーケージの役目を果たす金属で囲まれているため、中にいれば安全なんです。


実は私たちは、気づかないうちにファラデーケージの恩恵を日常でけっこう受けているんです。


EMP対策に効果的な理由

EMPのような強烈な電磁波にも、ファラデーケージは超効果的。


その理由は…


EMPの電磁波が入るすき間を作らなければ、中の機器は守れるから!


ただし、条件もあります。


  • 金属で完全に囲う(すき間があるとダメ)
  • すき間を導電性テープなどでふさぐ
  • 中の機器は直接金属に触れさせない(絶縁が必要)


家庭でも使えるアイデアとしては、


  • 弁当箱や工具箱での自作ファラデーケージ
  • アルミホイル+布+ジップ袋での簡易シールド


などがオススメです!


ファラデーケージっつーのはなァ、電磁波をピシャッと外で止めて、中には1ミリも入れねぇっていうスゲぇ防御壁なんだよ!金属でガチっと囲ってやりゃ、EMPのヤロウも歯が立たねぇってワケよ!だがテキトーな作りじゃ意味ねぇぞ、しっかり密閉しろよな!