磁場と電場の違いとは?

「電場と磁場、似てるけど違いはなに?」

 

どちらも目に見えない力の空間ですが、実はちゃんとした違いがあります。例えば、磁石が鉄を引き寄せる力が磁場(じば)、静電気で髪が逆立つ力が電場(でんば)です。

 

名前は似てるけど、このふたつの場が生まれる理由や働き方は大きく違うんですよ。

 

このページでは、磁場と電場の違いについて、それぞれの特徴や例を交えてわかりやすくかみ砕いて解説します!

 

 

磁場と電場ってそれぞれ何?

まずはそれぞれの場についてサクッと復習!

 

  • 電場(電界)とは…電気の力が働く空間。プラスやマイナスの電気(電荷)があると、その周りに生まれる。
  • 磁場(磁界)とは…磁力が働く空間。磁石や電流の周りに生まれる。

 

もう少し簡単に言うと、

 

  • 電場=電気があると生まれる場
  • 磁場=磁石や動く電気(電流)があると生まれる場

 

というイメージですね。

 

電場と磁場が生まれる理由の違い

ふたつの場の最大の違いは、「どんな条件で生まれるか」です。

 

  • 電場は、電気(電荷)が存在するだけで発生します。電荷が静止していても、そのまわりには必ず電場があります。
  • 磁場は、「電気が動く(=電流が流れる)」ことで初めて発生します。電気がじっとしているだけでは磁場は生まれません。

 

つまり、磁場は「電気の動き」がないと生じないんですね!

 

電場と磁場の働き方の違い

ふたつの場が物に与える影響も、こんなふうに違います。

 

  • 電場は電荷を持った物に対して力を及ぼします。例えば、風船で髪が逆立つのは電場が髪の中の電荷に働くからです。
  • 磁場は磁石や磁性体(金属など)に対して力を及ぼします。例えば磁石がクリップを引き寄せるのは磁場が金属に働いているからです。

 

また、磁場は電流の向きを変えたり、モーターを動かしたりと、動きに直接影響することが多いのも特徴です。

 

電場と磁場が一緒になると…「電磁波」に!

電場と磁場は別物ですが、実は密接につながっています。このふたつが揃って空間を伝わっていくのが、みなさんが毎日使っている電波(電磁波)なんです。

 

スマホやテレビの電波も、光も、実は「電場」と「磁場」が互いに影響しながら進んでいるんですよ。

 

電場と磁場は別々に存在しつつも、いつもセットになって活躍しているんですね!

 

磁場と電場の違いってのはよ、「電荷があれば生まれるのが電場」、「電気が動いて初めて生まれるのが磁場」ってことなんだぜ!似てるようで全然違う、そいつらの役割や特徴を知れば、普段感じてる不思議な現象もスッと納得できちまうんだ!