「ゼロ磁場」はなぜ生まれるの?

「磁石があるのに、磁力がゼロ!?」

 

そんな不思議な場所が実際にあるんです。その名もゼロ磁場(ぜろじば)。聞いたことがある人もいるかもしれませんね。「パワースポット」として話題になることもあるこのゼロ磁場、実はちゃんと物理的な仕組みで説明できるんですよ。

 

このページでは、ゼロ磁場とはなにか、そしてどうして“磁場がゼロになる場所”ができるのかを、科学的な視点でわかりやすくかみ砕いて解説します!

 

 

ゼロ磁場ってどんな場所?

ゼロ磁場とは、その名のとおり磁力(=磁場)の強さがほとんどゼロになる場所のことです。

 

磁場といえば、磁石のまわりや地球全体に広がる「磁力の空間」ですが、そんな磁場があるはずの場所で、なぜか“力が打ち消されてる”というのがゼロ磁場の特徴なんです。

 

でもこれ、磁石がないわけじゃないし、地球の磁場が消えてるわけでもないんです。実は「磁場どうしが打ち消し合ってゼロになる」という現象なんですよ。

 

どうして磁場が打ち消し合うの?

ゼロ磁場ができる最大の理由は、正反対の向きを持つ磁場がぶつかり合うからです。

 

たとえば…

 

  • 地殻(地下)のプレートが押し合ってる場所では、異なる磁気の流れがぶつかる
  • 複数の磁石を向かい合わせた時も、それぞれの磁場が逆向きになり、間の空間で打ち消し合う

 

つまり、+と−の磁力がちょうどバランスよく重なった場所では、互いに引っぱったり押したりする力がゼロになっちゃうんですね。

 

これがまさにゼロ磁場です!

 

ゼロ磁場は自然界にも人工的にも存在する

ゼロ磁場は、ただの理論上の存在ではありません。実際に日本では長野県の分杭峠(ぶんぐいとうげ)などが“ゼロ磁場スポット”として知られています。

 

これは、大地のプレート同士がぶつかり合ってできた場所で、それぞれの地磁気の方向が真逆。だからその境界で磁場が打ち消し合ってゼロになるというわけなんです。

 

さらに、実験室でも磁石を向かい合わせたりして、ゼロ磁場の状態を人工的につくることもできますよ。

 

電磁的にも重要な場所!

ゼロ磁場は科学的にも無視できない存在で、たとえば高精度な測定を行う装置では、外部磁場の影響を排除するためにゼロ磁場に近い環境を作ることがあります。

 

また、量子力学や超伝導の研究でも、磁場が極端に小さい領域は注目されています。神秘的なだけじゃなく、ちゃんと応用の可能性もある物理現象なんです!

 

ゼロ磁場ってのはよ、逆向きの磁場がピッタリぶつかって“力がゼロになる空間”ってわけだ!見えねぇけど、地球の中や磁石の間にそんな絶妙なバランスがあるなんて…まさに自然の神秘ってやつだ!科学的に見ても、めっちゃロマンあふれる現象だぜ!