デュ・フェの電気功績|プラスとマイナス電荷の概念を提唱!

物をこすると何かが引き寄せられる…そんな不思議な現象に「電気」という名前がついたのは16世紀ごろ。でも、そこから一歩踏み込んで「電気には2種類ある!」と見抜いた人物がいたんです。

 

その人物こそがシャルル・デュ・フェ

 

彼は静電気の性質を研究し、「プラスとマイナスの電気(電荷)」という概念を初めて提唱した科学者なんです。

 

このページでは、デュ・フェの電気に関する画期的な発見と、それがのちの物理学や技術にどうつながったのかを、わかりやすくかみ砕いて紹介します!

 

 

デュ・フェってどんな人?

シャルル・フランソワ・ド・シストン・デュ・フェは、18世紀フランスの物理学者。貴族出身で、科学アカデミーのメンバーとして自然現象を多く研究していました。

 

中でも特に熱心に取り組んだのが静電気の実験。さまざまな素材をこすっては、引き寄せられるもの・はじかれるものを丹念に観察しました。

 

その結果、彼は驚くべき結論にたどり着いたんです。

 

電気には2種類ある!?

デュ・フェが気づいたのは、「こすったもの同士の電気の種類が違うと引き寄せ合い、同じだとはじき合う」ということ。

 

  • ガラスをこすった棒と、琥珀をこすった棒 → 引き寄せ合う
  • ガラス同士 → はじき合う
  • 琥珀同士 → やっぱりはじき合う

 

つまり電気には「性質の異なる2種類がある」というわけです!

 

デュ・フェはそれらを“ガラス電気”と“樹脂電気”と呼びました。のちにこれが、“プラス電気”と“マイナス電気”という名前で整理されていくことになります。

 

どうしてこの発見が重要なの?

この「電気には正と負がある」という概念は、現代物理にとって超基本で超重要

 

  • クーロンの法則(電荷の間に働く力)につながる
  • 電子=マイナスの電気をもつ粒という理解に発展
  • 回路・電池・静電気などあらゆる電気の現象を説明する土台

 

つまり、デュ・フェの発見がなければ、電気の正体に迫る研究はもっとずっと遅れていたかもしれません。

 

デュ・フェって奴はよ、「電気には2種類ある」ってことに気づいて、後のプラス・マイナス電荷の概念につながる大発見をやってのけた男だ。今じゃ当たり前の“プラマイ”も、全部そいつの観察から始まったってわけだ!