電磁パルス(EMP)は「電源オフ」なら問題なし?

電磁パルス(EMP)対策と「電源オフ」効果

電源を切ることは一部のEMP影響を軽減できるが、回路がアンテナとして作用するため完全な防護にはならない。最も有効なのはファラデーケージなどの物理的遮蔽である。電子機器の構造そのものがEMP耐性を持つ設計が望ましい。

電磁パルス(EMP)は「電源オフ」なら問題なし?

「電磁パルス(EMP)って、電源切ってれば大丈夫なんじゃないの?」って思ったこと、ありませんか?


確かに電源が入ってない機械なら、安全そうに感じますよね。


でも残念ながら…EMPは「電源オフ」でも電子機器にダメージを与えることがあるんです!


このページでは、なぜ電源を切っていてもEMPの影響を受けるのか、その理由と本当に安全な対策について、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!



EMPは“空気中を飛ぶ電気の波”

まず大事なのが、EMPは「電源から流れてくる電気」じゃないってこと。


EMP=空中を飛びまわる、超強力な電磁波なんです!


この電磁波は、


回路に入りこんで、外部から勝手に電流を「誘導」してしまう


という、ちょっとズルい(?)性質を持ってます。


つまり、電源を入れてなくても…


  • 配線が金属なら:EMPが入って電流が勝手に流れる
  • チップや回路が繋がっていれば:そこに高電圧がかかって破壊される
  • 小さい部品ほど:過電圧に弱く、簡単に壊れる


だから、電源オフでも安心とは言い切れないんです。


じゃあ、どうしたらEMPから守れる?

EMPから機器を守るために有効なのは、電源を切ることよりも「電磁波を遮断すること」です!


代表的な方法がこれ↓


  • ファラデーケージ:金属で囲った箱の中に電子機器を入れる(電子レンジみたいな構造)
  • 導電性のある収納袋(EMPバッグ):特殊な金属繊維で作られたケースで遮断
  • アース(接地):逃げ場を作って過剰な電流を流す


さらにケーブルの取り外しも大事!
電源コードやUSBがつながっていると、そこからEMPが侵入してきちゃいます。


ただし“電源オン”の方がさらに危険

ちなみに、「電源オフでも壊れるなら、オンでも一緒じゃん」と思うかもですが…


電源オン状態はもっと危険!


なぜなら、すでに電流が流れている状態でEMPが来ると、ショートや発火の危険性が跳ね上がるからです。


電源オフは“マシな方”ではあるけど、それだけじゃ不十分。完全に守りたければ「電磁的に隔離する」しかないんです。


電源オフならEMPもヘッチャラ?…そんな甘くねぇんだよ!EMPはなァ、空気をぶち抜いて強引に回路へ突っ込んでくる“電気の暴れ馬”だ!電源切ってても、金属があればそこに勝手に電流を流しやがる!守りたきゃ、ファラデーケージでガチガチに囲うしかねぇってこった!