人が手を動かす、目で見る、心臓がトクンと動く――
そのすべての裏側で、実は微弱な電気信号が体の中を走り回ってるって、知ってましたか？

 

この“カラダの中の電気”に注目するのが、電気生理学なんです！

 

このページでは、電気生理学は「生命活動を電気で読み解く学問」だということを、わかりやすくかみ砕いて解説していきます！

 

 

電気生理学ってなに？

電気生理学（でんきせいりがく）は、神経や筋肉などの細胞がどんな電気的な活動をしているかを調べる学問です。

 

ざっくりいうと、「生き物の体内を走る電気信号の研究」ですね。

 

たとえば、こんなことを学びます：

 

• 活動電位：細胞が「オン・オフ」みたいに電気を出す現象
• シナプス伝達：神経と神経が、電気で情報をリレーする仕組み
• 心電図（ECG）や脳波（EEG）の読み方と意味
• 筋電図（EMG）による筋肉の電気活動測定
• 電気刺激による神経制御（脳刺激・ペースメーカーなど）

 

これらを通して、「どうやってカラダが動くのか」「どうやって感じるのか」「どうして不調が起こるのか」などを明らかにしていくわけです。

 

なんでそんなに重要なの？

それは、人の体の“情報ネットワーク”が、まさに電気でできているから！

 

神経細胞は、電気信号で連絡を取り合い、脳や体の各部とつながっています。これがうまく働かないと、動けなくなったり、感覚がなくなったり、最悪命にかかわることも…。

 

つまり、「電気の流れ＝生命の流れ」と言ってもいいぐらい！

 

この仕組みを理解することで、

 

• 神経疾患（てんかん、ALSなど）の原因を調べる
• 義手・義足を「意識」で動かす研究に応用
• AIやロボットの感覚再現（ニューロモーフィック技術）に貢献
• 脳刺激によるうつ治療・パーキンソン病治療

 

といった、最先端の医療や技術にもガンガンつながってるんです！

 

面白さは「生きた電気」と向き合えること！

ふつうの電気工学が「機械の電気」を扱うなら、電気生理学は

 

「生き物の中を走る電気＝生命そのもの」

 

を扱う学問！

 

脳から出た電気が、神経を通って、筋肉に届いて、体が動く。
その全てが、電気信号でつながってるってわかったときの感動は、ホントに鳥肌モノです！

 

研究では、微小な電気信号を読み取る精密な装置を使ったり、リアルタイムで脳の反応を観察したり…。 「まさに今この瞬間、生きてる！」って感じられるのも、他の学問にはない魅力なんですよ。