ボタン電池の種類と特徴:それぞれ何に使われている?代表例を知る

ボタン電池の種類と特徴

ボタン電池には酸化銀電池、リチウムコイン電池、空気亜鉛電池など複数の方式がある電池だ。方式によって電圧や得意な放電特性が異なり、時計向け、メモリバックアップ向けなど用途が分かれる。型番と用途表示で選ぶのが基本といえる。

ボタン電池の種類と特徴:それぞれ何に使われている?代表例を知る

ボタン電池とひとことで言っても、実はいくつか種類があります。見た目はどれも丸くて平たいのに、中身や特徴は少しずつ違うんです。


そして、その違いによって「向いている機器」も変わります。だからこそ、種類ごとの特徴を知っておくことが大切。今回は代表的なボタン電池を整理しながら、どんなものに使われているのか見ていきましょう。



リチウムボタン電池(CR):高電圧で長持ち

まず代表的なのがリチウムボタン電池です。型番の最初にCRとついているものがこれにあたります。


リチウムボタン電池は小型でも3Vの高い電圧を出せるのが特徴なのです。


代表例はCR2032CR2025。どちらも直径20mmですが、厚みが異なります。


どんなものに使われている?

リチウム系は自己放電が少なく長持ちするため、


  • 車のスマートキー
  • パソコンの内部時計(CMOSバックアップ)
  • 体重計
  • 小型リモコン


──こうした機器に使われています。


長期間安定して電力を供給できることが最大の強みです。


高電圧で長寿命なのがCRタイプの特徴です!


酸化銀電池(SR):電圧が安定

次に紹介するのが酸化銀電池。型番はSRから始まります。


酸化銀電池は電圧が安定しているのが大きな特徴なのです。


電圧はおよそ1.55V。放電していく間も電圧がほぼ一定に保たれやすいため、精密機器に向いています。


代表的な利用例

安定性が求められる機器として、


  • 腕時計
  • 電子体温計
  • 精密測定機器


──こうしたものが挙げられます。


特にクォーツ時計では、電圧の安定性が重要になるため、酸化銀電池がよく使われます。


精密機器には電圧が安定したSRタイプが向いています!


アルカリ・空気亜鉛タイプ:用途で選ばれる電池

そのほかにもアルカリボタン電池(LR)空気亜鉛電池(PR)があります。


用途に合わせて材料が選ばれているのがボタン電池の面白いところなのです。


アルカリタイプは約1.5Vで、価格が比較的手頃。おもちゃや小型ライトなどに使われることがあります。


一方、空気亜鉛電池は約1.4Vで、空気中の酸素を使って反応する特殊なタイプです。


代表的な利用例
  • LR:小型おもちゃや簡易機器
  • PR:補聴器


──特に補聴器では空気亜鉛電池が主流です。小型でありながら比較的容量が大きいという特性が活かされています。


ただし、空気に触れると反応が始まるため、シールをはがすと使用がスタートする仕組みです。


用途に合わせて材料が変わるのがボタン電池の特徴です!


 


ここまでで、ボタン電池の主な種類と特徴を整理してきました。


まとめると──


  1. CR(リチウム)は高電圧で長寿命
  2. SR(酸化銀)は電圧が安定
  3. LRやPRは用途に応じて選ばれる


──以上3点が代表的なポイントです。


ボタン電池は「形は同じでも中身が違う」という点がいちばん重要なのです。


見た目が似ているからといって交換を間違えると、機器が動かないこともあります。だからこそ、型番のアルファベットを確認することが大切です。


小さな電池の中に、さまざまな工夫が詰まっている。それがボタン電池の世界なのですね。