

雷がピカッと光って、そのあとに少し遅れて「ゴロゴロ……」と音が聞こえる。
この流れ、見たことも聞いたこともありますよね。
実はこの「光ってから音が鳴るまでの間」、ただの演出じゃありません。
ここに、雷との距離を読み解くヒントがぎゅっと詰まっているんです。
光は一瞬で目に届くのに対して、音は空気の中をゆっくり進みます。
だからこそ生まれる、このタイムラグ。
ちょっとした自然の仕組み、ですね。
つまり、雷が光ってから音が聞こえるまでの時間を測れば、「雷がどれくらい近くにあるのか」をざっくり知ることができる、というわけです。
このページでは、雷の「光」と「音」のズレに注目して、雷までの距離を簡単に見積もる方法を解説していきます。
難しい計算や専門知識は不要。
感覚的に「今どのくらい近いか」がわかる、そんな実用的な考え方を、できるだけやさしく、噛み砕いてお話ししますね。
「今の雷、まだ余裕?それとも危ない?」
その判断の助けになる内容ですので、気軽な気持ちで、続きも読んでみてください。
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稲妻の光と雷鳴の時間差で距離を測る図解
光はほぼ瞬時に届く一方、音はゆっくり伝わる。
光ってから鳴るまでの秒数を数え、距離を概算する(目安:秒数÷3=km)。
出典:『Thunder diagram』-Photo by Kenoorani/Wikimedia Commons Public domain
本題に入る前に、まずは物理の基本を、さくっとおさらいしておきましょう。
雷が光る瞬間と音が鳴る瞬間。
実はこのふたつ、現象としては同時に起きています。
それなのに、「ピカッ!」のあとに、少し間を置いて「ゴロゴロ……」と聞こえる。
不思議ですよね。
その理由は、とてもシンプル。 光のほうが、音よりも圧倒的に速いからです。
この差、桁が違います。
光は一瞬で届くのに対して、音は空気を押しのけながら、ゆっくり進む。
このスピード差こそが、あの「間」の正体です。
要するに、雷までの距離が遠いほど、音がこちらに届くまでの時間が長くなる、という仕組みなんですね。
だからこそ、光ってから音がするまでの時間を数えることで、「雷がどのくらい離れているか」を推測できるわけです。
では、実際にどうやって雷までの距離を知るのか。
ここからが本題です。
やり方は、とてもシンプル。
雷がピカッと光った瞬間から、 ゴロゴロ…と音が聞こえるまでの秒数を数えるだけ。
計算の基本は、こちらです。
「光ってからの秒数 × 340」= 雷までのおおよその距離(メートル)
音は1秒で約340メートル進むので、そのまま掛け算すれば距離が出る、というわけですね。
ただし、毎回「340×秒数」なんて計算するのは、ちょっと面倒。
雷が鳴っている状況なら、なおさらです。
そこで覚えておきたいのが、 もっとざっくりした目安。
光ってから3秒=約1km
この感覚でOKです。
たとえば
こんな感じで、頭の中で簡単に距離感がつかめます。
よく、 10秒以上あれば比較的安全圏
と言われることもありますが、油断は禁物。
音が聞こえた時点で、雷はすでに危険圏内。
これくらい慎重に考えておくのが、いちばん安全です。
まとめると、光ってから音までの時間は、「今どれくらい近いか」を教えてくれる大事なサイン。
秒数を意識するだけで、雷との距離が一気に現実的になります。
さらにいえば最近はスマホでも雷までの距離は測れます。
最近では、 雷のタイムラグを測定する専用アプリも登場していて、使い方はとても直感的。
雷がピカッと光った瞬間に一度タップ。
そしてゴロゴロ…と音が聞こえた瞬間に、もう一度タップ。
それだけで、雷までのおおよその距離を自動で計算してくれる仕組みです。
秒数を数える必要もなければ、計算を頭の中でする必要もなし。
なかなか頼れる存在ですね。
特に、雨が強いときや、雷が連続して光っているときは、正確に数えるのが意外と難しいもの。
そんなときは無理をせず、 便利な道具に頼るのも大切です。
手動計測とアプリ、状況に応じて使い分けてみてくださいね。
| 光ってからの秒数 | 雷までのおおよその距離 | 危険度 | 状況の目安・取るべき行動 |
|---|---|---|---|
| 0〜2秒 | 約0〜700m | 極めて高い(非常に危険) | ほぼ真上または至近距離。直ちに安全な屋内や車内へ避難が必要。 |
| 3〜5秒 | 約1〜2km | 非常に高い | すでに危険圏内。屋外活動は即中止し、避難を最優先。 |
| 6〜10秒 | 約2〜3km | 高い | 雷が接近中。いつ落雷してもおかしくない距離。 |
| 11〜15秒 | 約3〜5km | 注意が必要 | 雷雲が近づいている段階。早めの避難判断が重要。 |
| 16〜20秒 | 約5〜7km | やや注意 | 遠雷の状態だが、風向き次第で急接近する可能性あり。 |
| 21秒以上 | 約7km以上 | 比較的低い | 現時点では切迫していないが、天候の変化を継続的に確認。 |
もし「ピカッ」と光ったあと、 5秒以内に「ゴロゴロ…」が聞こえたら──
それは、かなり要注意なサインです。
この場合、 雷はおよそ1.5km以内。
もう「遠くの出来事」ではありません。
ほぼすぐそばに雷がいる、そう考えて行動するのが正解です。
つまるところ、5秒以内で音が届く雷は、「様子見」ではなく「即行動」が必要な距離感、ということです。
このタイミングで大切なのは、迷わず、ためらわず、身を守る行動を取ること。
そのために覚えておきたい、 基本の雷避けアクションがこちらです。
特に屋外にいるときは、「もう少し様子を見よう」が一番危険。 音が聞こえた時点で、雷はもう十分近いと考えてください。
雷は、近づいてからではなく、「近いとわかった瞬間」に避けるもの。
この判断が、身を守る分かれ道になります。
へッ、オレがどこにいるか知りてェって?いいだろう、特別に教えてやる!
ピカッと光ってから3秒ごとに1kmって覚えとけ!
つまりよ、ゴロゴロがすぐ聞こえたら、オレはもうお前の目の前にいるってことだ。油断すんなよ、人間!
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