EMP爆弾の仕組みと保有国について

「爆風なし、ケガなし、それでも街が止まる」――そんな静かな破壊力をもつのがEMP爆弾

 

一発で電子機器を沈黙させるこの兵器、いったいどうやって動いてるの?どこの国が持ってるの?

 

こういう疑問は不安と共に湧いてきますよね。

 

結論を先に言えば、EMP爆弾の仕組みには「核タイプ」と「非核タイプ」があり、両方ともいくつかの国が研究・開発しているんです。

 

このページでは、EMP爆弾の仕組みと、それを保有または開発中の国について、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

EMP爆弾ってどんなしくみ?

EMP爆弾(EMP兵器)は、超強力な電磁波(電磁パルス)を一瞬で発生させる特殊な爆弾

 

その正体はというと、大きくこの2タイプに分かれます。

 

  • 核EMP爆弾:高高度で核爆発 → γ線が大気と反応 → 強烈なEMPが広範囲に発生
  • 非核EMP爆弾:爆発的なエネルギー or 高電圧放電 → 電磁波を集中発射

 

どちらも「急激な電流の変化」→「電磁波がバーンと飛ぶ」という原理。

 

EMP爆弾は、電子回路の“脆さ”を突いて、スマホから電力網までまとめてダウンさせるという、まさに現代型の兵器なんです。

 

核EMP爆弾のしくみ:威力は国家レベル

核EMP爆弾は、1962年のアメリカによる「スターフィッシュ・プライム」実験で初めて確認されました。

 

ざっくり仕組みを言うと…

 

  • 上空400kmで核を爆発
  • γ線が大気中の分子にぶつかり、電子が大量に飛び出す
  • その電子が地球の磁場と反応して、超広範囲に電磁パルスが発生

 

結果、ハワイの街灯が壊れたり、電話線がショートしたりと大被害!

 

EMPの範囲は爆風よりもはるかに広く、地上に何も落とさなくても都市機能を一発でマヒさせられるんです。

 

非核EMP爆弾のしくみ:より実戦向き

「核を使わずにEMPを起こしたい」というニーズから生まれたのが非核EMP兵器(通称:E-bomb)。

 

これにはいくつかの方式があります。

 

  • フラックス圧縮発電機(FCG):爆発でコイルを一気に潰して大電流を発生
  • 高出力マイクロ波(HPM)兵器:電子ビームや火花放電でEMPを生む
  • スパークギャップEMP:高電圧の放電を利用して電磁波を放出

 

核を使わないので政治的ハードルが低く、ピンポイント攻撃や限定的な作戦に向いています。

 

EMP爆弾を保有・研究している国は?

では、そんなEMP爆弾を誰が持ってるのかというと…

 

  • アメリカ:非核EMP兵器「CHAMP(マイクロ波ミサイル)」を開発・試験済み
  • ロシア:冷戦期からEMP技術に注力、非核型兵器の開発も示唆
  • 中国:軍事白書で「電子戦」重視、EMP兵器の開発報道あり
  • 北朝鮮:核EMP使用をちらつかせた発言あり(公式には未確認)
  • イスラエル・イラン:電子戦分野の一環として研究中とされる

 

そのほか、NATO諸国や一部の新興国でもEMP技術への関心が高まっていると報告されています。

 

EMP爆弾ってのはなァ、ただの爆弾じゃねぇ!ブッ飛ばすんじゃなくて、電子機器だけを一発で沈黙させる“頭脳狙い”の兵器だ!アメリカもロシアも中国も、裏でゴリゴリ開発してるってワケよ。気づいたときには街ごと沈黙…まさに見えねぇ戦争の切り札ってやつだな!