雷って人工的に引き起こせるの?

雷って、自然の力で空からズドーン!って落ちてくるイメージが強いですよね。でも実は、科学の力で「人工的に雷を起こす」こと、ある程度はできちゃうんです!それって一体どうやるの?自然の雷と何が違うの?──そんな疑問をスッキリ解消しましょう!

 

このページでは、人工的に雷を引き起こすには「高電圧を一気に放電させる」技術がカギなんだよってことを、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

人工的な雷ってどうやって作るの?

まず大前提として、自然界の雷(らい)って、電気エネルギーが空気を突き破って一気に流れる放電現象なんです。

 

この仕組みを人工的にマネするには、ものすごい高電圧を作り出して、一気に放電させる装置が必要になります。実際に使われるのがこちら。

 

  • マルクス発電機:電圧を一気にためて、一瞬で高電圧にできる装置
  • テスラコイル:高周波・高電圧の放電を繰り返し発生できる装置
  • 放電塔(雷発生塔):空気中に人工雷を走らせるための実験施設

 

特にマルクス発電機は、数百万ボルトに電圧を高めて「バチンッ!」と人工雷を再現するのに使われます。日本では、電力会社や研究施設で人工雷実験が行われていて、電柱や変圧器が雷に耐えられるかテストしてるんですよ!

 

人工雷と本物の雷、なにが違うの?

さて、人工的に雷を「再現」できるとはいえ、自然の雷とまったく同じというわけではありません。

 

一番の違いは、「スケールの大きさ」と「発生の条件」です

 

自然の雷は、雲の中で数千万ボルトの電圧差ができて、しかも数千アンペアもの電流が一気に流れるという、とてつもない規模の現象です。

 

人工雷はそれに比べると、スケールも時間も小さめ。とはいえ、それでも十分に「電柱が燃えないか」「絶縁体が壊れないか」など、現実的な実験には使えるレベルです。

 

人工雷ってどこで使われてるの?

「雷の再現」って、ちょっとしたロマンもありますけど、実は現実的な活用もいっぱいあるんです!

 

  • 雷対策の実験:送電線・変電所の設備が落雷で壊れないか検証
  • 避雷設備の開発:避雷針や建物の保護装置が本当に効くかテスト
  • 航空機の安全試験:飛行機が雷に打たれても大丈夫かを調べる

 

どれも本物の雷を待ってられない!って場面で、人工雷が大活躍してるんですね。

 

人工的にオレを呼び出すだァ?おもしれぇじゃねぇか!まぁ確かに、マルクス発電機だのテスラコイルだので、ちょっとだけオレの力をマネできるってワケだ。だが勘違いすんなよ?オレの本気は空の上からドカンとくる一発だ!でもな、オレを研究して賢く使おうって魂胆、嫌いじゃねぇぜ。かかってこい、人間ども!