

ニッケル水素電池は「充電できる電池」の代表格です。
でも、いざ充電しようとしても「なぜか充電できない」「すぐ満充電になってしまう」といったトラブルが起こることがあります。
本来は充電式なのに、なぜ充電できなくなるのでしょうか。
そのヒントは、電圧や電流の扱い方にあります。
今回は、ニッケル水素電池が充電できない理由を、仕組みから順番に整理していきます。
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まず知っておきたいのは、ニッケル水素電池は満充電時の電圧変化が小さいということです。
公称電圧は1.2ボルトですが、充電の終わりに起こる電圧の変化はごくわずかです。このわずかな変化(ΔV)を検知して、充電器は「もう満充電」と判断します。
ところが、
──こうした条件が重なると、電圧変化を正しく検知できなくなります。
すると、充電器が早めに停止したり、逆に過充電気味になったりします。つまり、電圧の扱いが非常に繊細なのです。
リチウムイオン電池のように「一定電圧制御」が明確なわけではなく、微妙な変化を読み取る必要があるからです。ここが難しいところですね。
電圧の変化が小さいため、充電制御がとても繊細なのです!
次に重要なのが充電電流です。
ニッケル水素電池は、急速充電も可能ですが、電流が強すぎると発熱しやすくなります。逆に弱すぎると、満充電判定がうまく働かないこともあります。
たとえば、
──こうした状況では、内部でガスが発生し、劣化が進むことがあります。
つまり、電流の扱いが適切でないと、充電できないどころか寿命を縮めてしまうのです。
電流管理が適切でないと、充電はうまくいきません!
三つ目のポイントは内部抵抗です。
充放電をくり返すうちに、電池内部の材料は少しずつ劣化します。その結果、内部抵抗が増えます。
内部抵抗が高くなると、
──このような状態になります。
つまり、電圧は上がっているように見えても、実際にはエネルギーが十分に蓄えられていないのです。これが「充電できない」と感じる原因になります。
劣化による内部抵抗の増加も、充電不能の大きな原因です!
ここまでで、ニッケル水素電池が充電できない理由が整理できました。
まとめると──
──以上3点が主な理由です。
ニッケル水素電池は本来、充電できる電池です。しかしその充電は、ただ電気を流せばよいという単純な話ではありません。
電圧と電流の扱いがとても繊細だからこそ、正しい充電器と正しい使い方が必要なのです。
もし充電できないと感じたら、電池の劣化や充電条件を見直してみることが大切ですね。
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