

水力発電にはいくつかのタイプがありますが、その中でも「流れ込み式」は少し地味な存在かもしれません。
大きなダムをつくるわけでもなく、水を大きくためるわけでもない。
それでも、ちゃんと電気を生み出している発電方式です。
では、その仕組みはどうなっているのでしょうか。
そして、どんなデメリットがあるのでしょうか。
順番に見ていきましょう。
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流れ込み式は、その名のとおり、川の自然な流れをそのまま利用する発電方式です。
大きな貯水池をつくらず、川の水を一部取り入れて、すぐ下流に戻します。
水を長時間ためることはせず、「流れてきた分だけ使う」という考え方です。
つまり、自然の流量に合わせて発電するのが流れ込み式の基本なのです。
仕組みとしては、水を取り入れ、落差をつくり、水車を回し、発電機で電気を生み出す。
水力発電の基本構造は同じですが、「ためない」という点が大きな特徴です。
そのため、景観や水没地域への影響は比較的少ないとされています。
自然に寄り添うタイプの水力発電、といえるでしょう。
流れてきた水をそのまま使うのが、流れ込み式の基本的な仕組みなのです!
では、ほかの方式と何がちがうのでしょうか。
ダム式は水を大量にためて、必要に応じて放水することで出力を調整できます。
水路式は川の水を別の水路に導き、ある程度の落差をつくって発電します。
一方、流れ込み式は基本的に大きな調整ができません。
流れてくる水量がそのまま発電量に直結します。
──このように、シンプルである一方、コントロール性は高くありません。
流れ込み式は「自然任せ」に近い発電方式なのです。
その分、環境負荷は抑えやすいですが、安定性という面では課題も見えてきます。
流れ込み式は環境にやさしい反面、出力調整が難しい方式なのです!
ここが一番気になるところですね。
最大のデメリットは、発電量が安定しにくいことです。
雨が少なければ水量が減り、そのまま発電量も下がります。
水をためられないため、需要に合わせた出力調整がほとんどできないのです。
また、川の流れを一部取り入れることで、下流の水量が一時的に減ることもあります。
そのため、生態系への配慮や流量管理が欠かせません。
さらに、大規模な発電には向きにくく、出力は比較的小さめです。
安定供給を主力として担うには、ほかの発電方法と組み合わせる必要があります。
流れ込み式は自然に寄り添う一方で、安定性や規模に課題を抱える方式なのです!
流れ込み式水力発電は、川の流れをそのまま活かすシンプルな発電方法です。
環境への影響を抑えやすいという強みがありますが、出力の調整が難しく、水量に大きく左右されます。
どの方式にも、メリットとデメリットがある。
流れ込み式は、その中でも「自然との距離が近い」タイプの水力発電なのです。
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