心臓の仕組み・働きを電気生理学的に簡単解説!

電気生理学的な心臓の仕組み

心臓は自動的に電気信号を発生させるペースメーカー細胞を持ち、それが心筋全体に伝わって収縮を起こす。電気信号は洞房結節から始まり、房室結節やプルキンエ線維を通じて心臓全体に広がる。これにより規則的な拍動が生まれている。

心臓の仕組み・働きを電気生理学的に簡単解説!

私たちが当たり前のように「ドクドク」と感じる心臓の鼓動。
でも実はこれ、電気信号でリズムよく動いてるって、知ってましたか?


このページでは、心臓は「電気で動くポンプ」なんだよ!ということを、電気生理学の視点からわかりやすくかみ砕いて解説していきます!



心臓は“自分で電気を出す”すごい臓器!

ふつう、体の筋肉を動かすには「脳からの命令」が必要ですよね?
でも、心臓だけは別格! なんと、自分で勝手に電気を作って動いてくれるんです!


この電気を最初に作る場所が…洞房結節(どうぼうけっせつ)


ここがペースメーカー細胞と呼ばれる「天然の発電所」になっていて、定期的に「ピッ」と電気を出しています。


この信号が心臓全体に伝わって、ポンプのように血液を押し出すんです。


心臓の電気信号の流れを追ってみよう!

心臓内の電気信号は、ちゃんと順番に流れていくんですよ!


  1. 洞房結節(右心房):電気信号のスタート地点(ペースメーカー)
  2. 房室結節(ぼうしつけっせつ):信号の中継所。少しだけ遅らせてタイミング調整
  3. ヒス束・プルキンエ線維:心室全体に電気を届ける「配線」みたいなもの


この順番通りに電気が流れることで、


まず心房が収縮 → そのあと心室が収縮


という効率的なポンピング動作が生まれるわけです!


心電図は「電気の流れ」を記録してる!

よく病院で測る心電図(ECG)
これって、まさにこの心臓の電気活動をグラフにしたものなんです。


  • P波:心房が縮むときの電気信号
  • QRS波:心室がドーンと縮むときの信号
  • T波:心室が元に戻る(再分極)ときの信号


この波形を見ることで、「ちゃんとリズム通り動いてるか?」や「異常な電気信号が出てないか?」をチェックできるんです!


もし電気の流れが乱れると…?

心臓の電気回路が乱れると、動きもバラバラになります。


  • 不整脈:リズムが早すぎたり遅すぎたり
  • 心室細動:バラバラに震えて血を送れなくなる危険な状態
  • 完全房室ブロック:電気が途中で止まって、心室に届かない


こういう時にはペースメーカー(人工電気発生器)を使って、電気のリズムを外から調整することもあるんです。


心臓ってヤツはよォ、オレ様の雷みてぇな電気信号でトクントクン動いてんだ!ペースメーカー細胞が毎秒ピッとスパークして、ちゃんと順番通りに電気を送ってんだぜ?電気ナメてっと、心臓すら止まっちまうから気ィつけなッ!