電磁波はなぜ真空でも伝わるの?

「どうして電磁波は真空でも伝わるの?」

 

音は空気がないとダメなのに、電磁波は空っぽの宇宙でもスイスイ進んでくる

 

よく考えたら不思議ですが、その秘密は、電磁波の持つ「波の正体」にあるんです!

 

このページでは、電磁波が真空でも伝わる理由を、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!

 

 

音と電磁波の「波のちがい」

まず、音は空気などの“物質”の振動によって伝わる波です。これを「機械的な波」っていいます。だから、空気がないと振動できなくなって、音は伝わらないんです。

 

でも電磁波は「電場」と「磁場」のふるえ。つまり、物質じゃなくて“空間”そのものの性質を使って進むんです。

 

つまり、

 

  • 音:空気などの媒質が必要
  • 電磁波:何もなくても空間そのもので進める

 

という大きなちがいがあるんですね!

 

電場と磁場がふたつでひとつのチーム

電磁波って、「電場」と「磁場」がお互いを生み出しあいながら、空間を進んでいく波なんです。

 

どういうことかというと、

 

  1. 電場が変化すると、磁場が生まれる
  2. 磁場が変化すると、電場が生まれる
  3. この繰り返しで、波として前に進む

 

という理屈です。

 

この仕組みは、空気や水などの「物質」がなくても成立するので、電磁波は真空でも伝わるというわけなんです。

 

真空だからこそスムーズに進める

しかも面白いのは、真空中の方がむしろ電磁波は速く・安定して伝わること。

 

たとえば光(可視光)も電磁波の一種ですが、光の速さは真空中が最速で、何にも邪魔されないから秒速約30万kmで進めます!

 

逆に、ガラスや水の中ではちょっとスピードが落ちるんです。

 

電磁波が真空でも進めるのはよ、空間にある「電場と磁場のふるえ」そのものが波になってるからなんだぜ!物質に頼らねぇってのはすげぇ不思議だけど、それが宇宙から光が届くカギだったってのは感動モンだな!