「“電磁波”ってぜんぶ同じじゃないの?」
いえいえ。
スマホの電波、電子レンジのマイクロ波、X線検査、太陽の光…。これら、ぜんぶ電磁波(でんじは)の一種なんです!
でもよく考えてみる

「どうして電磁波は真空でも伝わるの?」
音は空気がないとダメなのに、電磁波は空っぽの宇宙でもスイスイ進んでくる。
よく考えたら不思議ですが、その秘密は、電磁波の持つ「波の正体」にあるんです!
このページでは、電磁波が真空でも伝わる理由を、わかりやすくかみ砕いて解説していきます!
まず、音は空気などの“物質”の振動によって伝わる波です。これを「機械的な波」っていいます。だから、空気がないと振動できなくなって、音は伝わらないんです。
でも電磁波は「電場」と「磁場」のふるえ。つまり、物質じゃなくて“空間”そのものの性質を使って進むんです。
つまり、
という大きなちがいがあるんですね!
電磁波って、「電場」と「磁場」がお互いを生み出しあいながら、空間を進んでいく波なんです。
どういうことかというと、
という理屈です。
この仕組みは、空気や水などの「物質」がなくても成立するので、電磁波は真空でも伝わるというわけなんです。
しかも面白いのは、真空中の方がむしろ電磁波は速く・安定して伝わること。
たとえば光(可視光)も電磁波の一種ですが、光の速さは真空中が最速で、何にも邪魔されないから秒速約30万kmで進めます!
逆に、ガラスや水の中ではちょっとスピードが落ちるんです。
電磁波が真空でも進めるのはよ、空間にある「電場と磁場のふるえ」そのものが波になってるからなんだぜ!物質に頼らねぇってのはすげぇ不思議だけど、それが宇宙から光が届くカギだったってのは感動モンだな!