電気の歴史

電気の歴史

電気の研究は古代の静電気観察から始まり、19世紀には電流や電磁気の理論が大きく進展した。エジソンやテスラなどの発明家により、実用的な電気技術が急速に広まった。今日の高度な電子社会はその積み重ねの上に成り立っている。

電気の歴史

電気って、いまではスマホやエアコン、電車まで、なくてはならないものですよね。でもそんな電気も、最初は「不思議な自然現象」だったって知ってましたか?電気の歴史は「こすったらモノがくっついた」っていう偶然の発見から始まり、少しずつ仕組みが解明されていって、やがて私たちの生活に欠かせないエネルギーになったんです。このページでは、そんな電気の歩みを、時代ごとの出来事に分けてわかりやすく紹介していきますよ!



古代の人も電気に気づいていた!

タレスと静電気の由来として知られる琥珀

「電気の発見」のきっかけとされる琥珀
こすられることで、電子をためこみやすく、静電気を帯びやすい性質がある

出典:Anders L. Damgaard /GNU Free Documentation License,Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0より


 


実は、電気の最初の発見って、なんと紀元前600年ごろの古代ギリシャまでさかのぼるんです。もう2000年以上も前の話!当時の人たちが、自然の中でふと目にした不思議な現象をちゃんと観察していたっていうのが、なんだかすごいですよね。


具体的には、琥珀(こはく)という石を布でこすったら、小さなモノがくっついた…そんな現象に気づいたんです。たとえば、ちっちゃい羽根とかホコリがピタッと引き寄せられる感じ。今でいう静電気の一種ですね。


でも当時はもちろん、「電気」なんて言葉もなければ、理屈もわからない。けど、「なんか変だぞ?」と注目されたことで、自然界の不思議に一歩踏み込んだ瞬間でもありました。


しかも、この時使われていた琥珀のギリシャ語名が「エレクトロン」。これが、後に生まれる「エレクトリック(電気)」や「エレクトロン(電子)」といった言葉の語源になったんです。つまり、今わたしたちが使っている“電気”に関する言葉のルーツは、こんな昔のちょっとした発見から始まってるってこと。


ロマンがある話ですよね!


琥珀は、もともと絶縁体と呼ばれる「電気を通さない物質」です。絶縁体には電子があまり動かない性質がありますが、逆に言えば、いったん電子をもらうと逃がしにくいんです。


だからこそ──

  1. 摩擦によって、布の表面から電子が琥珀へ移動する。
  2. 電子を受け取った琥珀は、マイナスの電気(負電荷)を帯びる。
  3. すると、その周囲の物と引き合ったり、バチッと放電したりする。


という理屈で、静電気を帯びやすいんですね。


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雷も“電気”だった!?

もうひとつ、昔から人びとをビックリさせてきたのが。ゴロゴロ〜ッと音がして、ピカッと光るこの現象も、今では空気中での巨大な放電=つまり自然の電気だとわかっています。


でも当時は「神さまの怒り」と思われていて、まだまだ科学とは結びついていなかったんですね。


1902年にエッフェル塔に落雷する瞬間を捉えた写真

1902年、エッフェル塔に落雷する瞬間を捉えた写真。初期都市環境での雷観測の貴重な資料。

出典:Gabriel Loppé /Wikimedia Commons Public Domainより


 


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磁石の発見もカギだった

電気と深い関係にある磁気(じき)の発見も、この時代から始まっていました。


磁石(じしゃく)が鉄を引きつける性質に気づいた古代の人たちは、やがて羅針盤方位磁針など、航海の道具に発展させていきました。これが後に電磁気学の土台にもなるんです。


電気のしくみが少しずつわかってきた

時代は進み、17〜18世紀のヨーロッパになると、「電気ってなんだろう?」という好奇心がムクムクと高まり、いよいよ研究が本格的に始まっていきます。この頃は、まさに電気の正体を探る“はじまりの時代”。たくさんの学者たちが、身の回りの現象を観察しながら、少しずつ電気の仕組みに迫っていったんですね。


たとえばウィリアム・ギルバート。彼は当時の人たちが「こすったらくっつく」と思っていた単純な静電気の現象に対して、もっと深いところまで追求したんです。「なぜくっつくのか?」「どんな物でも起きるのか?」といった疑問を実験で確かめて、いろんな静電気の性質を次々と発見しました。


このギルバートの研究によって、電気はただの不思議な現象ではなく、自然界に存在する本物の力なんだという考えが広まり始めました。まるで魔法のようだった電気が、科学の目で見つめられるようになった瞬間。ここから先、電気の正体を解き明かす長〜い旅が始まっていくわけです。


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ウィリアム・ギルバート(1544–1603)
エリザベス1世とジェームズ1世の侍医としても知られる。

出典: Wellcome Collection / CC BY 4.0より


 


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フランクリンの“雷”実験

アメリカのベンジャミン・フランクリンは、雷が電気であることを証明しようと、なんと雷の日に凧をあげるという大胆な実験をしました!しかも、ただの遊びの凧じゃなくて、先端に金属の針を取り付けて、糸には導電性のある麻ひもを使うという、本気の装備だったんです。


この実験中、雷雲から放たれた電気が凧の糸を伝ってきて、糸の先につけていた金属キーに火花が飛んだことで、雷が電気である証拠をつかむことに成功!


命がけの挑戦だったんですよ、ほんとに。


この実験で、雷=電気という考え方が世界中に広まりました。それまで「雷は神様の怒りだ」なんて思われていた時代に、科学の力で自然現象の正体を解き明かしたフランクリンの功績は、まさに革命的。電気の研究が一気に進むきっかけになった出来事です。


ベンジャミン・フランクリンの雷の実験を描いた銅版画

1881年に出版された『Natural Philosophy for Common and High Schools』に掲載された、ベンジャミン・フランクリンの雷の実験を描いた銅版画。

出典:Le Roy C. Cooley /Wikimedia Commons Public Domainより


 


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電池の誕生で「電流」の時代へ

そして1800年、イタリアのアレッサンドロ・ボルタ世界で初めて電池を発明します!これはもう、電気の歴史における超ビッグニュース。当時の科学者たちにとっても、まるで夢のような出来事だったんです。


彼が作ったのは、後に「ボルタ電池」と呼ばれるもの。これは、銅と亜鉛の金属板を交互に重ね、その間に塩水で湿らせた布や紙を挟んだシンプルな構造。でも、これがすごい!初めて電気を長時間流すことができる装置だったんです。


それまでの電気実験って、静電気を一瞬だけ発生させるくらいしかできなかったんですよ。でもボルタ電池の登場で、「ずーっと電気を流し続ける」ことが可能になって、科学の世界は大騒ぎ!これがきっかけとなって、電気を使った新しい実験や発明が一気に進んでいくことになります。


ちなみに、この「ボルタ」という名前、どこかで聞いたことありませんか?そう、電圧の単位「ボルト(V)」の由来になってるんです。それだけ、彼の功績が大きかったってことなんですね〜!


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アレッサンドロ・ボルタが発明したボルタ電池
電気研究の歴史における大きな転換点となった発明で、異なる金属と電解質を積み重ねることで人為的かつ連続的に電流を取り出すことに成功し、電気を一時的な現象から制御可能なエネルギーへと押し上げた。

出典:Title『VoltaBattery』-Photo by GuidoB /GNU Free Documentation License, Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0より


 


電気が生活の中に入ってきた

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1882年、ニューヨーク・マディソン・スクエアのアーク灯を描いたイラスト。アーク灯は、19世紀後半に街路照明として広く使用され、ガス灯に代わる新しい光源として注目された。

出典: Harper’s Weekly, January 14, 1882 /Wikimedia Commons Public Domainより


 


19〜20世紀になると、いよいよ電気は「実験」から「実用化」へと大きくシフトしていきます。ただの研究対象だった電気が、ついに私たちの生活の中に入り込んでくる時代の幕開けです。


この時期に活躍したのが、マイケル・ファラデー。彼は電磁誘導という現象を発見して、電気と磁石の間に深い関係があることを明らかにしました。たとえば、コイルに磁石を近づけたり動かしたりすると、電気が生まれる──という不思議な現象。これが発電機やモーターの原理のもとになったんです。つまり、今わたしたちが使っている電気製品のほとんどは、ファラデーの発見がなかったら存在しなかったかもしれません!


そしてもう一人、忘れちゃいけないのがトーマス・エジソン。彼は白熱電球を発明して、まさに「夜でも明るい生活」を現実のものにしました。ろうそくやランプの時代から、スイッチ一つで部屋がパッと明るくなる世界へ。電気が家庭の中に広がっていった大きなきっかけとなった出来事です。これが人々の暮らしをガラリと変えたんですよ。


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テスラが広げた“交流”の技術

ニコラ・テスラは、今の送電システムの基本となっている交流(AC)の技術を発明しました。直流(DC)では送電距離が限られていたのに対し、交流なら電気を遠くまで効率よく届けられる──この発見があったからこそ、街全体に電気を送れるようになったんです。


このころ、ちょっとドラマチックな展開もありました。それが「直流派エジソン」と「交流派テスラ」の激しいバトル、いわゆる“電流戦争”。どっちの電流方式が優れているのかを巡って、二人の間でバチバチの争いが繰り広げられたんです。結果的にはテスラの交流方式が世界の主流になって、今の電力インフラのベースになっています。まさに、技術と情熱がぶつかり合った時代だったんですね!


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1896年頃、40歳のニコラ・テスラ。交流電力システムの開発で知られる発明家。

出典:Wikimedia Commons Public Domainより


 


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発電所と送電網の誕生

電流戦争の末、都市には発電所が建てられ、電線が街中にぐるっと張り巡らされて、ついに電気のある生活がどんどん当たり前になっていきました。それまでは電気なんて特別なものだったのに、いつの間にか、蛇口をひねれば水が出るのと同じように、スイッチを押せば電気が使える時代に。


街の明かりが夜を照らし、家庭の中では冷蔵庫や洗濯機が大活躍。工場では機械がフル稼働し、オフィスではパソコンが並ぶようになって…。気づけば、電気なしでは成り立たない社会になっていたんですね。


今では、照明だけじゃなくテレビ・エアコン・パソコン・電車などなど、生活のあらゆるところに電気が使われています。朝起きてから寝るまで、ほとんどの行動に電気が関わってると言ってもいいくらい。電気は、私たちの暮らしを支える“見えない力”。それが日常に溶け込んで、なくてはならない存在になってるんです。


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電線が張り巡らされたニューヨーク市の通り(1888年)

出典: The Museum of the City of New York /Wikimedia Commons Public Domainより


 


電気の歴史っつーのはよ、「自然のふしぎってヤツに気づいた」ってとこからゴングが鳴ったんだよ!そっから実験だ発明だとガンガン積み上げてきた結果が、今のこの快適ライフにブチ繋がってんだッ!オメーが何気なく使ってる電気もよ、何千年分の発見と根性の結晶なんだぜ、感謝して使いやがれッ!