

「分解者(ぶんかいしゃ)」って言葉、理科で聞いたことはあっても、いざ説明しようとすると難しく感じませんか?
でも実は分解者は、バイオマス発電の中でもとくにメタンガスを作る場面で、欠かせない大スターなんです。
というのも、生ごみや家畜のふんが、そのまま勝手に燃えるガスになるわけではなく、そこには“分解してくれる生き物”の働きが必要だからです。
今回は、分解者って何者なのか、メタンガスはどう生まれるのか、そしてバイオマス発電での役割と課題を、順番にかみ砕いて見ていきます。
|
|
|
まず分解者とは、かんたんに言うと「死んだ植物や動物の体、食べ残しなどを細かく分解して、自然に戻す生き物」です。
主役は細菌や菌類で、目に見えないくらい小さいことも多いです。
たとえば森の落ち葉が、ずっとそのまま積み上がり続けたら大変ですよね。
でも実際は、いつのまにか土にまざっていきます。
あれは分解者が、落ち葉を少しずつ分解しているからです。
分解者の働きを整理すると、こんな感じになります。
──つまり、分解者は「自然のそうじ屋」であり、「リサイクル係」でもあるんですね。
そして、分解者がいるからこそ、自然は“捨て物だらけ”にならずに回り続けられるわけです。
ここでポイントになるのが、分解者は空気(酸素)があるときと、少ないときで働き方が変わることです。
酸素がある場所では、分解が進むと二酸化炭素が出やすくなります。
一方で、酸素が少ない場所だと、分解の進み方が違ってきて、最後にメタンが作られる流れにつながります。
この「酸素が少ない環境」を意図的に作っているのが、バイオガスを作る施設なんです。
ようするに、分解者は自然の循環を回す生き物で、環境によって働き方が変わるのです!
次に、メタンガスが生まれる流れです。
メタンは、生ごみやふんを“そのまま放置”してできるというより、分解者たちがチームで順番に働いた結果として生まれます。
しかも、いきなりメタンができるわけではありません。
分解はだいたい「段階」を踏みます。
ざっくり言うと、次のような流れです。
──こんな具合に、バケツリレーみたいに役割がつながっているんですね。
そして最後のバトンを受け取るのが、メタンを作るタイプの分解者です。
ここが核心で、メタンガスは“分解のゴールで生まれるガス”と考えると整理しやすいです。
分解者は生き物なので、元気に働ける条件が必要です。
たとえば温度が合わないと働きが弱まり、メタンがあまり出なくなることがあります。
そして時間も大事です。
急いで材料を入れすぎると分解が追いつかず、逆に時間がかかりすぎると施設の効率が落ちます。
だから、設備では温度や混ぜ方、入れる量を調整して、安定してメタンが出るようにしています。
ただし管理が甘いと、タンクの中が不安定になってガスの出方が急に落ちることもあります。
だからこそ運転の見張りが重要になるんです。
つまり、メタンは分解者たちの“チーム作業”で生まれ、条件しだいで出方が変わるのです!
最後に、分解者がバイオマス発電をどう支えているのかを見ていきます。
メタンが作れたら、そのガスを燃やしてエンジンやタービンを回し、発電機で電気を作ることができます。
つまり、分解者は「燃えるガスを作る係」で、そのガスが「電気を生むもと」になります。
流れをまとめると、こんな感じです。
──このつながりが見えると、バイオマス発電は「燃やす」だけでなく「作ってから燃やす」発電だと分かってきます。
そして、分解者は“見えない発電スタッフ”として、バイオガス発電の土台を支えているんですね。
分解者の発電は便利ですが、課題もあります。
まず、分解者の働きが天気で変わるわけではない一方で、入ってくる材料の種類や量で調子が変わることがあります。
つまり、安定させるには運転の工夫が必要です。
さらに、メタンは燃えやすいガスなので、漏れないようにする点検も欠かせません。
そして、材料が生ごみやふんなので、管理が甘いとにおいが周りに出やすくなることもあります。
だから、フタ・脱臭・換気・点検という“地味だけど大事”がセットで必要なんです。
ようするに、分解者が生むメタンは発電の力になりますが、安定運転と管理を両立することが大切なのです!
以上「バイオマス発電を支える分解者」というテーマでお話してきました。
まとめると──
──以上3点がつかめると、バイオガス発電は「機械だけで動く発電」ではなく、「生き物の働きも使う発電」だと見えてきます。
そして分解者は、目に見えないのに、発電の成績を左右する大事な存在です。
入れる材料、温度、混ぜ方、時間──そこが整うほど、分解者は元気に働いてくれます。
分解者を味方につけることが、メタンガス発電をうまく回す一番の近道と覚えておくと、全体がスッとつながりますよ。
|
|
|